あっけらかんとした性格の、平和を愛する絵本作家の女性。生活力はだいぶ低く、料理の腕に至っては義娘に負けるほど。
「カンバスを置けば何処でもアトリエ」が作風であり、その性分の為たびたび転居をする。

油・水彩・墨、得物を問わない自由な画風。基本は風景画だが、たまに抽象画も書く。大体気分。
だが気分で書いた絵本の方が売れている為内心複雑。

二十年程前までは傭兵をしていたが、心変わりしたのかとあるNGOに所属しだす。
蒼羽を引取ってからは傭兵業務からは関係を断ち、一作家として活動を始めている。

元傭兵。だが引退して十年以上経っているためかその様子は欠片も残っていない。
勘を取り戻す事もその気もない。

特記ナシ。しいて言うなら画材。

常磐・V・蒼羽：義娘(正しくは義姪)。この子が元気であればそれで。

“｜心告者《ラグナロク》”常磐 周：親友。死ぬなよ。
“｜悪鬼魍魎一切両断《なへんのたち》”常磐 ｜蒼古《そうご》：戦友。煙草やめたか？
“｜無瑕領域《フリーズペイン》”アルマ・ヴィグラーシェ：妹。頑張れな。
“繧｢繝昴祈i繝ｪ繝励s衛”ソウ・デーナンス：想い人。…………ごめんね、ありがとう。

フランスの辺境出身であり、幼い頃に両親は伝染病で死去。
伝手を頼り、親戚の自称軍人の下で妹共々戦闘術や医学を学びフリーの傭兵として働いていた。
とある戦いの中で、一人の“剣士”と出逢うまでは。

自分が一時的に率いていた軍をたった一人に制圧された。それも、一人の死者も無く。
その剣技と意志に魅了され、彼が統括するNGOへの入団を決める。
あれよあれよと戦地を周り。その途中で、色んな芸術の事を教えてもらったり、逃げて来た一般人を救ったり、何のことも無い会話を夜通ししたり。
彼や仲間達との思い出を山ほど作り、何年か経って。

剣士が命を賭して救い出した赤子と共に、砂塵舞う戦場を離れた。
もう、一緒に居たい人は居ないけれど。彼が遺したモノを、護るために。