生まれ

彼の父親はとある組織の犯罪者だった。母親はその被害者で、彼は望まぬ結果生まれた子供だった。
その為、子供の時から両親から疎まれてきた。
ある日、彼の父親が誰かに殺された。母親と暫く二人っきりの生活だったが、母親は父親が殺されてからしばらくして男を連れてくる。
その男も子連れだったようで、血のつながっていない妹ができた。
最初は鬱陶しかったが、この少女だけは自分を疎ましく思わなかったので次第に妹として扱うようになる。
だが、その生活は長くは続かなかった。
数年がたったある日、母親がその連れてきた男と共に蒸発してしまったのだ。

覚醒

そうして暮らしているうちに、その街の犯罪者組織ともめごとになり、その落とし前をつけるために彼は遺産の器にされてしまう。
全身が燃えるような熱におおわれ、死ぬかと思ったが幸運にもオーヴァードに覚醒し、その遺産に適合した。
それからは、彼はその組織の駒として働くようになっていく。

組織での日々

オーヴァードに覚醒後、彼はその組織で使い捨ての駒として扱われてきた。父親のようになるのが嫌だったが、妹を安全に暮らさせるために、従うしかなかった。
力を得た彼をこの組織に縛る為に、妹に何かされることはなかったが、逆らえばどうなるかわかっていた。

UGNに所属した理由

それは今から数年前の事。彼の所属していた組織は、妹も遺産の適合率が高いことが判明し、遺産の器にしようとしていることを知った彼は、妹を連れてその組織から逃げ出した。だが、一人では逃げ出すことはできずすぐに追い詰められてしまう。
それでも彼は妹だけでも助けようとしたとき、UGN桜木市支部の支部長が現れ、彼らを助け出す。
どうやら、もともと支部長はこの組織をつぶそうと動いていたようで動向を監視していた。
そんな支部長達の活躍により組織はつぶれ彼らは解放された。
その後、妹を助けてくれたことに感謝し、さらに生活の保護までしてくれたため、彼は支部長の為にその支部のエージェントとして働くことを決めた。

性格

口が悪く、見た目からも怖い印象を持たれる彼だが、その印象は間違っていない。
だが、態度が悪いのは生まれつきの性格や暮らした環境のせいでもあるが、一番の理由は遺産のせいで怒りが失われて行くからだ。
怒りの感情を忘れないために、彼はこの態度で過ごしている。
ただ、支部長と妹には頭が上がらない。

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