容姿・経歴・その他メモ

黒髪・赫目・白い肌

二重人格で通常時は気怠げ+口少な。
戦闘時は髪が白くなり気性が荒くなり口も悪い。


「吸血鬼なんていないに越したことはない。協力するぜ」

「俺だって今は吸血鬼でいることを後悔してんだ。吸血鬼になった時は気の迷いっていうか…」
「家族が死んで色々どうでもよくなっちまってたんだ。生きることも含めてな」
「そん時に吸血鬼のウィリディスって奴から声をかけられて…若気の至りって言って許されることじゃぁないが吸血鬼になる契約をしちまったんだ」
「それからしばらくはウィリディスの所にいた。有り体にいうと眷属だしな」

「ただ俺は名前だけの吸血鬼というか、血の飲めない出来損ないでな。血を飲みたくねぇんだ…」
「そんな俺に3年前ウィリディスは俺に無理やり血を飲ませようとしてきたんだ」
「俺は嫌だったから抵抗したんだがな。その時その血を被ったら思い出したんだ。俺の恋人が殺されていたことを」
「騙されてたんだ。笑えるよな…殺した張本人の言葉に唆されて俺は人間をやめちまったんだ。殺した奴と同じ種族になっちまったんだ…」

「カッとなった俺はウィリディスを殺そうとしたが敵わなかった」
「そこからはもう逃げるように出てった。情ねぇ話だよな」
「そのまま当てもなく彷徨って、野垂れ死ぬ寸前って所をPC2が助けてくれたんだ」
「吸血鬼だから野垂れ死ぬも何もねぇか、ハハッ」

「俺は愛していた奴の生き血を啜ったかもしれねぇ奴のせいで生きちまってる死に損ないだ」
「この力によって使われる血の中にアイツの血も混ざってるかもしれないって思うと生きてる価値なんかねぇなって」
「吸血鬼なんか生きてる価値ねぇよ。この世からいなくなっちまえばいい。俺も含めてな」


「殺してやるよウィリディス。俺達はこの世界でいらねぇ存在なんだよ」

履歴

■キャンペーントレーラー,
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無かったことにしたかったものを、厚いガラスの箱にしまった。
その傷に誰も触れないように。
けれど傷は癒えることなく、今も透明な壁の向こうで新しい血を流し続けている。
見よ、表面をなぞった細やかな傷を。
理不尽に積もってゆく過去の暗い穴を。
直視しなければ、償うことはできない。

　　　　ダブルクロス the 3rd edition 「Caress the Scar」
　　　　　いつかその傷跡を愛おしむ時が来るように。
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■シナリオデータ,
必要サプリ：基本1、2、上級、EA、LM
プレイヤー人数：4人
PC消費経験点：総計150+4（イージーエフェクト分）
プレイ時間：全2話構成。それぞれ1話12時間。

■ステージ,
近世後半の東欧（ルールは基本ステージ準拠、UAも使用可能）

▽シナリオ傾向,
吸血鬼・親子愛・ダークファンタジー・残酷描写

▽注意事項,
・吸血鬼、レネゲイドに関する独自の解釈と設定
・PCの精神に強い負荷がかかるシーン、設定（特にPC1）
・逆境を楽しめるPL推奨
・PCの設定に不可逆の変容が起きる可能性
・追及、罵倒される展開
・子供に対する残酷描写

事前情報,
◇舞台設定,
近世後半、東欧の架空の村、エルネ村とローゲン村を主な舞台とする。現代から200～300年前という意識があれば、厳密に時代考証をする必要はない。
この地域は古くから吸血鬼に脅かされている。吸血鬼避けの薔薇の生垣が各地で見られ、寓話や伝承にも吸血鬼が数多く登場する。そのため人々は、吸血鬼という超常的存在を自然と受け入れている。
エルネ村は昔ながらの建築・生活様式を残す牧歌的な村だ。都市部から遠く、激化する吸血鬼との争いの影響も薄い。三薔薇教会（後述）の支部が設置されており、近隣の吸血鬼の事件に対応している。
ローゲン村もエルネ村と似通った雰囲気の村だ。険しい山脈に囲まれており、近隣には存在すら知られていない。村民がローゲン村と村にごく近い森林から出ることはほとんどない。

◇吸血鬼,
エルネ村、ローゲン村含む地域に出没する特殊なオーヴァード・ジャーム群。
共通する性質は以下。
①血を飲むことで能力や理性（侵蝕率）を保つ
②《抱擁》によって仲間を増やす
③《抱擁》をした者から受けた者へ能力・弱点を受け継ぐ
200年前、彼らを統率していた強力な吸血鬼「夜の王」がミスティア一族に討伐された。以来、人と吸血鬼の争いが激化している。

・能力・弱点を受け継ぐ
伝承における吸血鬼が、日光に弱い、狼や蝙蝠に変身する、棺で寝るなど、いくつかの類型にまとめられるのはこのため。

・吸血鬼としてのPC1
血を飲むことができないPC1は血を飲むことができないが、薔薇から微量の生命力を得る能力を持つ。シナリオ中にPC1が衰弱する心配はない。

◇三薔薇教会（ドライローゼス）,
夜の王討伐の功績を立てたミスティア一族が設立した組織。人間の守護者として人々から尊敬の眼差しを受ける。
所属するオーヴァードは吸血鬼狩り、あるいは狩人と呼ばれる。非戦闘員にはオーヴァードでない者も在籍している。

◇吸血鬼狩り（狩人）,
吸血鬼、ないし人間を脅かす超常の存在から人間を守る者たち。彼らもまた超常の力でもって対抗している（現代でいうオーヴァード）。
ジャーム化した者は、吸血鬼にあてられた、悪魔に取りつかれたと解釈される。

◇オーヴァード・レネゲイドに関する用語について,
舞台はレネゲイド解放以前となる。UGNやFHは存在せず、レネゲイドに関連する用語も発達していない。
説明や演出に不便がある場合、偶然現代と同じ語彙が使われていたとしてレネゲイド関連の用語を使ってよい。なお、三薔薇教会由来のデータ（ワークス、情報技能など）は、便宜上UGN関連の名称を用いる。

■PC作成時の注意,
・各PCには忘れている記憶がある。忘れている記憶に関することは深く設定しないこと。事前設定と記憶が矛盾した場合、事前設定側を植え付けられた記憶と処理してよい。
・PCに吸血鬼と吸血鬼の被害者が混在している。PCが共闘できる理由を作るとよい。
・PC1、PC4は自身のシンドロームに関わらず、ブラム=ストーカーシンドロームのエフェクト《抱擁》（EA：p49）を1レベルで
取得する。これには経験点は必要ない。
・HO決定時、PC2にのみ開示される情報がある。

PC1：血を飲むことができない吸血鬼（☆こんな人におすすめ！自分の過去に翻弄されたい、歪んだ愛情を向けられたい）,
カヴァー/ワークス 吸血鬼狩り/UGNエージェント
ロイス：ウィリディス 推奨感情 P：執着/N：憎悪

キミは人の血を飲むことができない吸血鬼だ。キミは3年前、衰弱していたところをPC2に助けられた。現在はエルネ村三薔薇教会の一員として吸血鬼と戦っている。吸血鬼でありながら、村人たちからも守護者として信頼されているだろう。
だが、キミの居場所を脅かす事件が起こる。
エルネ村の祭り、「餞火祭」の準備をしていたキミの前に、ウィリディスが姿を現したのだ。彼はキミに自分のもとへ戻るように言い、それが断られると、キミの大切なもの全てを壊すと宣言して去った。
ウィリディスの執念深さをキミは知っている。居場所を守るため、今度こそあの男を倒さなくてはならない。

▽忘れている記憶
・配偶者の記憶
・「大切な人」の記憶

▽10年前
キミはウィリディスという吸血鬼に《抱擁》を受け、吸血鬼となった。配偶者を亡くしたばかりのキミは、彼の言葉に心揺れ、気づけば吸血鬼になることを了承していた。それからしばらくはウィリディスと共に生きることになった。

▽3年前
キミはウィリディスに致命傷を与え、彼のもとから去った。嫌悪感から血液を摂取できないキミに、ウィリディスが無理やり人の血を飲ませようとしたのが原因だ。争いの中でウィリディスの血を被ったキミは、消されていた許しがたい記憶「大切な人を殺されたこと」を思い出し、彼を殺そうとした。ウィリディスの庇護を失い放浪することになったキミは、エルネ村の近隣で倒れかけていたところをPC2に救われた。

▽キャラ作成について
・35歳以上推奨
・シナリオ中他者に加害する描写がある
・配偶者についてはシナリオ中大きく扱われない
・《抱擁》（EA：p49）を1レベルで取得する

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