ロイス："イングレス" 草田織枝(くさだおりえ)
推奨感情：P連帯感/N指定なし
公開条件︰従者専用エフェクト使用後、いつでも
思い出す。キミが巻き込まれたのは単なる事故じゃない。
現実ではあり得ないような怪物が、何もかもを焼き尽くし蹂躙した。
きっと重大なことが起こっていたはずなのに、全てを思い出すことが出来ない。
キミが目覚めた病室に佇んでいた少女・草田織枝は、何もわからないまま苦悩するキミに手を差しのべた。


◆プレイヤー向け補足
PCは非オーヴァードでありながら草田の手を借りて従者としての戦闘能力を持っている。
ハンドアウトシーンは「病室で記憶の一部を思い出した際に草田と出会い、共に旅をする決意をする
」というものとする。

PC①のプレイヤーに以下の情報を開示する。
●爆発事故
約1年前、PCが巻き込まれた事件。原因はジャームの暴走によるもの。
ガス漏れによる爆発事故、というのはUGNが作り上げたカバーストーリーである。生存し記憶処理を受けたはずのPC①は、目覚めた際に凄惨な記憶の一部を思い出してしまう。
この事件に伴い家族や友人、居場所などPCにとって何か喪ったものがあるのであれば自由に設定してよい。


●草田織枝
「貴方のこと、攫っちゃってもいいかな」
病室に現れたオーヴァードの少女。彼女はPCにレネゲイドの知識を与え、協力関係を結んだ。
何らかの理由でUGNから追われているらしく、PCと共に1年もの間追っ手を振り払いながら事件の犯人を捜し、各地を転々としている。
彼女の強さの源は、およそ少女の身体からは予測できない凄まじい膂力から繰り出される杖術とそれを最大限に発揮させる瞬間移動能力である。
しかし、彼女が盲目であるという事実は変わらない。一般的な介助に加え、敵襲に備えるべく互いに離れることができないため、草田とPCは現地にマンスリーマンションを借りて同居している。
必要であれば草田が《日常の代行者》を使用しPCの表向きの生活をカバーする(※)……が、従者の繊細な操作は苦手らしくPCを良く知る人間には怪しまれるかもしれない。
平時では素性を隠すためエフェクトをほとんど使用しないが、有事の際PCは提供された血液を通して感覚を共有し、彼女の従者として共に戦闘が可能となる。

●シナリオ配布データ
PCはシナリオ中従者専用アイテム(EAp138)を5つまで常備化・装備する(※)。
また、以下のエフェクトを取得する。このエフェクトはオーヴァードに覚醒していない状態でも使用できる。

《フェイント》
最大Lv1　技能：<白兵><射撃><RC>
対象：-　射程：武器
侵蝕=0　難易度：10　制限：従者専用
シーン内に従者の作成者(※)が登場している場合のみ使用可。
判定成功時、作成者は即座にメインプロセスを行う。ラウンド1回まで使用可能。


(※)従者の作成者
本シナリオにおいて、草田のみを指す。

(※)日常の代行
家族に気付かれないよう元々住んでいた町に自身を模した従者を残す、新天地での通学や通勤を従者に任せる、など。

(※)従者としての能力
《鮮赤の牙》によってPC①が従者として扱われる過程を省略している。草田はPCの意思を操っていないため、通常通りRPを行ってよい。また、草田のエフェクト使用によってPCの侵蝕率が上昇することは無い。その代わり共有するエフェクトは上記のもののみとする。
これらのデータはシナリオ序盤で他のPCにも明かされるため、GMが事前にほかのプレイヤーにも公開しておいたほうが良いと判断した場合はキャラクターシートに記載しても進行上大きな支障はない。