ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

チコア・B・フランツ - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

鵠の鏡界(ナルチストーカー)チコア・B・フランツ

プレイヤー:あざらし

年齢
不明
性別
不明
星座
不明
身長
不明(150cm程)
体重
不明
血液型
不明
ワークス
ヒーローD
カヴァー
ヒーロー
ブリード
ピュアブリード
シンドローム
ウロボロス
HP最大値
28
常備化ポイント
2
財産ポイント
-2
行動値
+6=14
戦闘移動
19
全力移動
38

経験点

消費
+149
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 ボクが死んだ日。姉さんと離ればなれになった日
天涯孤独
経験 ボクの戦場はこの世界全てだ。今までも、これからも
闘いの日々
邂逅 真に信じられるのは、いつだってボク自身だ
自身
覚醒 侵蝕値 あのとき、ボクは確かに死んだのだ
18
衝動 侵蝕値 狂おしいほどボクを求めるのは”僕”自身だ
飢餓 14
その他の修正7
侵蝕率基本値39

能力値

肉体2 感覚2 精神4 社会0
シンドローム1×2 シンドローム1×2 シンドローム2×2 シンドローム0×2
ワークス ワークス ワークス ワークス
成長0 成長0 成長0 成長0
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC9 交渉1
回避 知覚1 意志 調達1
運転: 芸術: 知識: 情報:ヒーロー2

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 傍らに立つ影
”何より大切な”【自分自身】 純愛 嫉妬
”姉さん”【アリシア・ベル・ブランドン】 好意 疎外感

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
リフレックス 2 リアクション 2
背徳の理 5 オートアクション 3
オーヴァードに1点でもダメージを与えた時に使用/シーン間ウロボロスのエフェクトを組み合わせた判定ダイス+[Lv×2]
原初の緑:血霧の盾 3 リアクション 2(常時+3)
組み合わせた判定のC値-1/HP5点消費/シナリオLv回
尾を食らう蛇 1 セットアッププロセス 4
「オーヴァードに1点でもダメージを与えた時に使用」のエフェクトを1つ使用/HPを1D10点失う
傍らに立つ影:運命の切り替え 3 オートアクション 4
代理ドッジ
浄玻璃の鏡 1 リアクション 1
RCドッジ
原初の紫:孤独の魔眼 2 オートアクション 5(常時+4)
範囲縮小/対象を自身へ変更/シナリオLv回
原初の赤:災厄の炎 7 メジャーアクション 5
攻撃力+[Lv×3]の射撃攻撃/範囲(選択)/射程至近
コンセ:ウロボロス 2 メジャーアクション 2
原初の黒:マスヴィジョン 5 メジャーアクション 6
攻撃力+[Lv×5]/シナリオ3回
イージーフェイカー:麗しの容貌 1
変貌の果て 1

コンボ

ドッジコンボ(60↓)

組み合わせ
タイミング
技能
RC
難易度
対象
射程
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
16
9
100%以上

[2+4]使用後[1+6]

〃(100↑)

組み合わせ
タイミング
技能
RC
難易度
対象
射程
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
21
6
9
100%以上

[2+4]使用後[1+3+6]//シナリオ3+1回

攻撃コンボ(60↓)

組み合わせ
タイミング
技能
RC
難易度
対象
射程
至近
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
14
9
21
100%以上

[2+4]使用後[8+9]/範囲(選択)

〃(100↑)

組み合わせ
タイミング
技能
RC
難易度
対象
射程
至近
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
19
9
54
100%以上

[2+4]使用後[8+9+10]/範囲(選択)/シナリオ3回

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
ドッジコンボ(60↓) RC 16
〃(100↑) RC 21
攻撃コンボ(60↓) RC 14 21 至近
〃(100↑) RC 19 54 至近
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
パワーソース:フューチャー 0
コネ:情報収集チーム 2
思い出の一品 2 ボク自身が思い出、楔。何よりも大事なもの
ヒーローズクロス

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
20 259 0 0 279 0/279
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

翡翠色



 ある日の夕暮れ。裏路地。

「そこ、通るから退いてくれない?」

 白いワンピース姿に銀の髪を揺らすの小柄な影が、狭い道を塞ぐ大柄な男を見上げていた。

「まぁまぁ、そんな硬いこと言わずにさ。ちょっとお兄さんたちと遊んでいこうよ」
「却下。ボク急いでるから。3度目はない。そこ退いてよ、おじさん」

 潰れた風俗店や空き屋が連ねる裏路地。人の賑わいがある表通りから逸れたこの路地は、ヒーローの目から逃れられる犯罪の温床であると同時に、空港からある場所への近道でもあった。

「お、おじ……ッ。なぁ嬢ちゃん。自分の状況わかってる?断れる立場じゃないのよ、君。痛い目見ないためにも大人しくしといた方がいいと思……」
「後ろに1人」

 男の言葉を遮って話し始めている。

「前に更に2人、上の窓にも1人かな?」
「……」
「いくら積まれたかわからないけど、痛い目見たくなかったら首突っ込まない方がいいよ?それじゃ、ばいばい。あ、ちゃんとナンパするならまずその臭いをなんとかした方がいいと思うな。臭うよ、おじさん」
「……ッのクソガキィ!!舐めてんじゃねえぞ!!」

 脇をすり抜けて進もうとするワンピースに逆上した男がスタンガンを振るう。

「っと!」

 即座に身を屈めてそれを避けると同時に足払いをかける。倒れ込む勢いを利用されて鳩尾に肘をねじ込まれた男は、くぐもった呻き声を上げて昏倒した。

「なんでボクの親切がわからないかなぁ!」

 直後。銃声。建物上部の窓からの狙撃。既に飛び退いて躱している。同時に、前後からナイフを持った男が突撃してくる。フレンドリーファイアを恐れていない。

「くたばれガキがッ!」
「嫌だねっ!」

 上段の回し蹴りで後方の男のナイフを弾き飛ばす。そのまま顎へ追撃──しようとして回避。先ほどまで両脚があった地面に弾痕が刻まれている。

(この乱戦の最中に対象だけを正確に狙撃する腕。たぶんオーヴァード)

「うーん!面倒っ!」

 次の狙撃が来る前に前方のナイフ男の懐に潜り込み、合気の要領で投げ飛ばす。相手の体重や勢いを利用し体格差の不利をカバーする技。だとしても、頭3つ分以上もの体格差がある相手に優位に戦えているのは、可憐な容姿に似合わず洗練された近接格闘技術があるからに他ならない。

「ガっ」

 投げ飛ばされた男が脇の植木鉢に強かに頭を打ち据えて動かなくなる。死んではいないが、暫くは眠ったままだろう。
 昏倒した男には目もくれず姿勢を低くして疾走する。先ほどナイフを蹴り飛ばされた男に接近し、出来るだけ射線が通らないよう懐に潜り込んだ。

「キミたち、なかなかいいもの持ってるじゃん」

 青白い微かな光と、蝉の音のようなけたたましい放電音。最初の男から奪ったスタンガンだ。男が白目を剥いて倒れ伏す。
 この間、僅か10秒。その一瞬で3人が無力化されてしまった。

「あと2人。ねえ、もうやめにしな……」

 即座に回避。右肩を掠めたドラム缶ほどの氷の塊が、後方に停めてあった自動車を粉砕している。恐るべき氷の砲撃。

「っぶないなあ!」

 とっさに動いたことで腰まである艶やかな銀髪が翻り、耳元が一瞬だけ露わになる。金属製の十字のアクセサリー。

「……ヒーローか」
「あは、バレちゃった。でも今日は非番なんだ。急いでるっていうのも本当。特別にもう一度だけ言うよ。そこを退いてよ、おじさん。面倒は起こしたくないんだ」
「悪いが、それはできない。そういう依頼なんでな。それに、お前こそ素直に投降した方がいい。おそらくノイマンだろう?いい格闘術だ。だが、それほどの練度になるまで鍛えたということは、それに頼らざるを得なかったということでもある。切り札があったにしてももっと早く切るべきだったな」
「……」

 気付けば周囲を紅い影が取り囲んでいる。目の前の男が作成した従者だろう。

「お前が折角減らした数もこれで振り出しに戻った。格闘術程度ではどうにもならないリーチと出力の差。特別にもう一度だけ言うぞ。投降しろ。俺も無闇に子供に手を出したくない」
「嘘。どの口が言ってるの?大方、無傷で引き渡した方が報酬が増えるとかそんなんでしょ。っていうかマジでさ。ボク本当に急いでるからさ、今だけ見逃してあげるから。これ以上はもう──」
「残念だ。やれ」

 男は従者たちに砲撃の命令を下そうとし。

「──もう、手加減できないからさ
「ッッ!?」

 悪寒を感じた男がその場から全力で飛び退く。同時に、男の前に展開していた従者が見えない何かに地面ごと圧殺された。水道管が破裂したのか、陥没したアスファルトから水柱が上がる。一瞬でも回避が遅れていたら従者と共に潰されていただろう。

(バロール能力ではない。一瞬風を切る音が聞こえた。おそらくは不可視の──)

 思考しながら砲撃している。もはや加減するつもりなどない。
 が、砲撃の尽くが不可視の壁に阻まれて届かない。通路の反対側に展開した従者からの砲撃も、上からの狙撃も、その全てが無効化される。その間、小柄なワンピース姿は身動き一つしていない。

(不可視の従者。或いはそれに類する使役系。大きい上に速い)

 攻撃が来る方向が変わる度に地面が砕け、巨大な何かが風を切る音が聞こえる。主を護るように回り込んでは防御しているのだ。

(だが、上下からなら、どうだ)

 狙撃手の男も同様の結論に至ったようで合図が来る。戦況を判断し、その結果をノータイムで仲間に伝える能力。彼は狙撃手であると同時に、指揮官でもあった。

(3、2……今)

 上からの狙撃、そして下──地面に広がる従者だった血溜まりから氷の砲弾が全くの同時に発射され

「──え」

 凄まじい衝撃と共に赤い視界が乱舞した。何故。どうして。意識が途絶える寸前、男が見たのは、落胆に顔を歪ませるワンピース姿と、周囲の地形ごと抉り取られた裏路地だった場所。そして、嘴を持つ白と黒の異形がこちらを見下ろしている光景だった。

(油断していたのは……こちらか)


───────────────────


「──で?言い訳は以上か?」

 とある組織の執務室。そこで、2人の影が向かい合っていた。片方は赤い帽子を被った軍人然とした雰囲気の少女。とある組織── UGN特殊ジャーム対応班“エクスキューショナーズ“が班長、アリシア・ベル・ブランドンだ。

「違うんだって!ボクは──」
「戯言はいい。どうせ貴様のことだ。空港から尾けられているのも分かった上で誘導し、挑発したのだろう?ここで全ての面倒ごとを私に押し付けるために。違うか、チコア」

 そして、アリシアに向かい合う影はそれよりもさらに小柄だ。腰まで伸ばした銀髪に、純白のワンピース。翡翠色の双眸がアリシアを見上げている。名を、チコア・B・フランツと云った。そして。

「……あー。バレてるんだ。さっすが姉さん!」

 そして、お互いの唯一の血族であった。

「その呼び方はやめろと何度言わせる」
「え〜、相変わらず冷たいなぁ〜姉さんは。一年振りの再会なんだよ?ボクなんて早く姉さんに会いたくて急いで来たのに。あっちでのお土産話もたくさんあるよ?」

 チコアはヒーローでありながら、ヒーローではない。その正確な身分は、エクスキューショナーズ・No:0。エクスキューショナーズの“組織の枠に囚われずに活動できる権限”を活かし、あらゆる場所・組織へ派遣される遊動的な戦力。それがチコアだった。そして、その範囲はUGNの管轄内であれば国境すら跨ぐ。

「要らん。もういっそのことアメリカへ移住したらどうだ。金なら出すぞ?」
「姉さんひっどーい!なんてこと言うのさ!冗談でも言っていいことと悪いことがあるよ?」
「……まぁいい。移住は任務が済んでからだ。話は聞いているな?」
「うん、チャリティーイベントの護衛任務だっけ?」
「その通りだ。彼女、コスモクラウンの護衛任務。じきにリヴァイアサンから正式に通達があるだろう。あぁ、そうだ。コスモクラウンは私の友人だ。くれぐれも……失礼はないようにな?」

 もともと鋭いアリシアの目が更に鋭くなる。

「もーそんな怖い顔しないでよ。ハイハイ、分かった分かったって。にしても珍しいね、姉さんがこんなにハッキリ“友人だ”なんて言うのはさ」
「悪いか」
「いいや?寧ろ嬉しいなって。ふふっ」
「貴様に喜ばれる筋合いなどない。さあ、用が済んだならさっさと行ったらどうだ。私は貴様とは違って忙しいからな」
「はーいはいっと。んじゃ、またねー姉さん!」


────────────────────


「隊長。失礼します」

 チコアが執務室を後にしてから暫く。執務室を訪ねる声があった。

「入れ。どうした」
「現場の処理が完了しました。カバーストーリーの流布も既に開始しています」

 チコアの戦闘の後処理が完了した旨の報告であった。アリシアの部下達は優秀だ。仕事が早い。

「そうか、ご苦労。にしても奴め、随分派手にやってくれたな……」

 チコアを襲ったのはとある中規模のヴィラン組織であった。高い連携・戦闘能力を持ち、依頼を受けて突発的に誘拐・襲撃を繰り返す性質上、ヒーローやUGNも手を焼いていた組織だ。これまで多くのヒーローが返り討ちに遭っていたが、チコアは危なげなく粉砕してしまった。尤も、周囲の建物ごと、だが。

「余計な被害が出ない場所へ誘い込んだとはいえ、建物への被害を考えろ……全く」
「さっきの人、ご兄弟の方なんですか?顔立ちもそっくりでしたね」

 部下が不思議そうに訊ねる。新入りなら知らずとも無理はない。

「あぁ。そうだ。忌々しいことにな。奴は私が最も嫌いな人間にして、私のと血の繋がった──弟だ


 チコア・B・フランツ。はエクスキューショナーズがNo:0にして、その隊長、アリシア・ベル・ブランドンの実の弟である。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 0
150
4
15
傍らに立つ影
-20
パワーソース:フューチャー

チャットパレット