常に白衣を纏った年相応の背格好の少年。
白衣が大人用なので、少し余っている。所謂萌え袖。

FHセル『レリック』によって遺産運用の為に調整されていたチルドレンの生き残り。
UGN突入の際にFHによって一時回収されるが、その後ステイト・オブ・グレイスに"売却"された。
他の兄弟の記憶は朧気。実験の記憶を消去された際に、仲間達との記憶もおぼろげなものにされてしまった。
でも、もし、仲間達と再会できたら。…そして、自分より幸せだったら────


その後、適合した遺産「大分類：白猿の額冠」の能力から大量破壊兵器の管理者として運用される事になる。
ステイト・オブ・グレイスが合衆国から奪取した大陸間弾道ミサイル。
その最終的な発射システムとして、少年は運用が決定した。

…だが、レネゲイド研究において後れを取るステイト・オブ・グレイスの性質が災いした。
調整は不十分。チルドレンは意志を持ち、発射システムを自分の意の儘にコントロールしてしまう。
その発射システムの権限を振りかざす事で、組織内での自分の身の保証と安全を要求。
結果的に、ステイト・オブ・グレイスの中でも幹部待遇として取り扱われる事になる。

名前の由来は99。「100点満点に1点足りない」────つまり、発射システムは本来複数人の承認が必要であった事の名残。
九十本人は別に自分の名前もCNもどうでもいいので、其の侭名乗っている。

悲観論者。性悪説信者。破滅主義者。要するに生意気なクソガキ。
自分の境遇を呪っていて、自分より幸せな奴等は全部死んでしまえば良いと思ってる。
何より、遺産、オーヴァード、そして大陸間弾道弾という"子供"が持つには余りにも強大な力を手にしてしまった事が
九十の精神性の歪みに拍車をかけている。
好きな食べ物はカロリーメイト。嫌いな食べ物は甘いもの。
と言うのは嘘で、本当は甘いものが好き。

表向き────と言うか、普段はハッカーとして各組織の情報を集めては売却して生活している。
ブラックドッグなどには流石に及ばないが、組織の力を存分にフル活用して"人並み"なハッカーとしては一応活動出来ている。
結局のところ『大量破壊兵器』のスイッチとしてしか少年は成り立っていない。