容姿・経歴・その他メモ

無名の剣聖“御剣 刀次”の子孫。稀に見る才能に恵まれながらも、自ら道を外れた不良。

自由を是とし、束縛を嫌う異端の御剣。自由気ままに中華国を歩き、悪を成敗する大義名分を掲げて日銭を巻き上げる無頼漢。後ろ腰に佩いた（刀を紐で吊るすこと）名刀・鳶の剣を囮に使い、磨き上げた剣術を敢えて使わないことで己の矜持を貫いている。

父は悟。父、又は祖母の躾通り幼少期は剣術の腕を磨く。己の能力の使い方を幼少の内に体得し、剣術と融合させることで遠距離斬撃を体得する。父の支援もあり、実戦経験を積んだのは七歳の時でこれは歴代の御剣でも最速である。
天賦の才と呼んでも過言ではない程の天才剣士でありながらも、その心根は臆病であり、同年代の友人である珀には弱音を零していた。御剣に生まれたことによる宿命、そして枯桐家の歪な関係に疑問を抱き始めるのにも時間はあまりかからない。そして、それは枯桐茜の死に際に決定的なものとなる。
奥義「虚空」「次元」の同時使用により祖母美影を強引に説得し、１５にして家を出る。その後は各地を転々とし、１８の時に大陸へと渡る。日銭暮らしの無頼漢「空李」の名は上海の路地裏に住まう者達にとって、感謝、或いは憎悪の対象である。

　半径２０m以内を自らの領域とし、瞬時に距離を詰めることができる。この「是空」と呼ばれる移動法は一時的なもので、ごく短時間の後に元の場所に戻る。空李はこの移動法を攻撃、救出、泥棒に使用する。
　領域内のあらゆる情報は空李の耳に入る。これには集中が必要であり、人数が増えたり、細かい物を探ろうとするほど難易度が上がる。また、領域内に限り物質を誤認させることができ、飴菓子を札に見せたり、古本を手形とすることができる。距離が離れることで誤認効果は切れてしまうが、視線を外した時に能動的に能力を解除することで、相手に物を失くしたと勘違いさせる。そうすれば相手は偽の金貨を渡されたと疑うことなく、偽の金貨は永久に効力を持ち続ける。
　そのほか、２０m以内の空李が片手で持てる物質を動かすことができる。それなりに鍛えられた空李の腕力は、一般的な荒事が得意な男の約二倍であり、彼らが両手で持ち上げることができる物がこの能力の対象となる。この能力を頭と要領の良い空李が所持することで、上海の中に彼が入り込めない場所はほぼない。

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