セミロングの茶髪に切れ長の目に黒い瞳。
ぱっと見は美人と呼ばれる部類

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、口を開けばラフレシア
黙っていれば目を引く容姿、しかしその口からは残念な事しか出てこない所謂"残念美人"
自分の容姿が優れている事を自覚しながらロクでもない事にしか使わない酷いヤツ。

常にネタを探しているためあらゆる事に好奇心旺盛。
無遠慮に色々細かいことまで突っ込んでグイグイ聞いてくるが配慮ができないわけではない。
見た目と性格に反して意外と面倒見が良く年若い人間がオーヴァードとして戦う事を余り好ましく思っていない。

そんな気持ちもあってか遠縁の親戚であり両親を亡くした同じオーヴァードである東雲兄妹の後見人を務めている。
表向きは保護者らしい事はほとんどしていないが金銭的な面やその他書類上の面倒事は全部きっちり行っている。

口癖は「心配するな、金ならある」

日本の何の変哲もない平凡な家庭で生まれ育ったがどこで道を間違ったかオカルト小説やファンタジー小説にのめり込んでしまいオタク街道まっしぐら。かといってコミュニケーション能力がないわけではなく社交的で明るい陽のオタク。

そしてそのまま正しく成長してしまったため"見る"方から"創る"方へと傾倒しそのまま作家デビューまでこぎつける。
作家としてはそこそこ売れて順風満帆だったある時、レネゲイドが原因となった災害に巻き込まれ家族を失った。
その際にオーヴァードとして覚醒している事が発覚しFHへと半ば強制的に連行される。

能力を見込まれFHよりスカウトされ過度に干渉しない事と気に食わない任務は行わない事を条件にFHエージェントとなる。
宣言通りにFHエージェントになったもののロク任務に赴かず、作家作業に没頭しながら所属セルの資金と自分の印税を投資につぎ込んでペーパーカンパニーの資金管理・運用ばかりしていた。

ある時、仕方なく赴いた任務中に同僚のエージェントが民間人を巻き込むテロを企てていることを知り激昂して爆殺。
そのままFHから離脱しその際についでにペーパーカンパニーの資金も持ち逃げした。
当然追われる身となるも追手を全て退け続けているといつの間にか干渉されなくなっていた。

その後、各地を逃亡しながら作家作業を続けていたがいい加減に鬱陶しくなり知人が支部長を務めるUGN横浜支部に自らを売り込んだ。
当面の身の安全やカヴァーを用意してもらう見返りとしてイリーガルとして協力する事となり今に至る。
あらゆる理由をつけて任務をサボろうとするが〆切間際だけは積極的に任務に参加してネタを集めている。

自分の視界内の任意の場所を爆破できるだけという単純ながら強力で大雑把な破壊活動向けの能力。
しかし本人は「私は週末以外働かないぞ！」と豪語し『週末の魔女(ウィークエンド)』と
登録をしたが気を利かせたUGN本部の人が誤変換だろうと『終末の魔女(ウィークエンド)』と訂正登録されてしまった。

目前に迫った〆切から逃亡するための口実として任務内容をよく確認しないまま受領、北の大地の洗礼を浴びる。
同行したエージェント1名の他に現地エージェント2名を合わせて4名のチームで現地における年末恒例行事である"厄払い"の儀式の援助を行う事となった。

途中、同行したエージェントに「命を賭ける必要は無い」と言われるが「こんな美味しい場面を見逃す手はない」とこれを拒否。無事に"厄払い"の儀式を終え、差し出した対価にふさわしい光景を目と心に焼き付けたその顔はとても満足そうだった。