ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

ジェイソン・スターゲイザー - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

元・金羊毛探空団船長(《キャプテン》)ジェイソン・スターゲイザー

プレイヤー:麦藁坊子

自由登録 基本ステージ

英雄~? ッハ! んなもん、死に底なった生きぎたない敗走兵のことだよ!」

年齢
30
性別
星座
牡羊座
身長
179
体重
57
血液型
B型
ワークス
UGN支部長A
カヴァー
ごくつぶし
ブリード
クロスブリード
シンドローム
モルフェウス
ソラリス
HP最大値
25
常備化ポイント
10
財産ポイント
7
行動値
5
戦闘移動
10
全力移動
20

経験点

消費
+72
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 『親殺し』の祝福を受けた子供
疎まれた子
経験 打ち立てた伝説は、消え去った仲間の数だけ。
伝説
邂逅 「いや、あん人は単純に愉快犯なだけだろ」
師匠
覚醒 侵蝕値 生まれた時からのオーヴァード。冒険譚を行く星の下に。
生誕 17
衝動 侵蝕値 「くだらねぇ世界。くだらねぇ大人達。そんな奴らから逃げただけだ」
嫌悪 15
侵蝕率基本値32

能力値

肉体2 感覚2 精神1 社会4
シンドローム1+0 シンドローム2+0 シンドローム0+1 シンドローム1+3
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵1 射撃 RC 交渉
回避1 知覚 意志 調達1
運転:AA6 知識:レネゲイド2 情報:UGN1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス “連帯”(チームワーク) 自身のあらゆる判定ダイスを+[シーンに登場している、あなたがロイスを取得しているキャラクター]個する。ただし、あなたがロイスを結んでいるキャラクターが戦闘不能か死亡した場合、そのロイスをタイタス化し、侵蝕率を+3する。REC:キャラが登場している際さらに追加で+1個する。
守るべき人 九 海空 慈愛 不安 WH 星見の一族の党首代理。ジェイソンの後見人。72の魔神。
仲間たち 金羊毛探空団(ゴールデンフリース・スカイアドベンチャー) 遺志 悔悟 GR REC/大切な思い出。仲間たち。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
ヴィークルモーフィング 4 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
デモシ適用。専用アイテムを作成&搭乗。
コンセントレイト:ソラリス 2 メジャーアクション 2
C値-Lv(下限値7)
アドレナリン 2 メジャーアクション
リアクション
【肉体】 3
判定ダイス+[LV+1]
タブレット 3 オートアクション 自動成功 自身 至近 2
ソラリスのエフェクトの射程を「射程:視界」に変更する。 1シーンにLV回まで。
多重生成 2 オートアクション 自動成功 自身 至近 3 リミット
《タブレット》の効果を受けたエフェクトの対象を[Lv+1]体に変更する。
砂の加護 3 オートアクション 自動成功 単体 視界 3
判定ダイス+[Lv+1]。1ラウンドに1回まで。
砂塵霊 3 オートアクション 自動成功 単体 視界 3 リミット
《砂の加護》と同時使用。攻撃力+[Lv×4]する。
奇跡の雫 1 オートアクション 自動成功 単体 視界 6 100%
対象が戦闘不能時使用。戦闘不能を回復し、HPを[Lv×5]回復。1シナリオ1回。
竹馬の友 1 メジャーアクション 〈交渉〉
「ま、探空団は俺の交渉術で集めたようなもんだからなぁ」
元気の水 1 メジャーアクション 〈RC〉
酒(風ドリンク。アルコール0%なので飲酒運転にはならない。)
折り畳み 1 メジャーアクション 〈知覚〉
思い出の一品:“マーキュリー”の歯車を常に手元に置いておく。それだけ
無上厨師 1 メジャーアクション 〈RC〉
いつでも飯食えなきゃ、冒険なんて出来ないからなぁ

コンボ

“友と征く遙かなる旅路”

組み合わせ
《コンセントレイト:ソラリス》《アドレナリン》《タブレット》《多重生成》《砂の加護》《砂塵霊》
タイミング
メジャーアクション
技能
運転:AA
難易度
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
16
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
2+1
8
6
13
100%以上
2+1
7
6
15

ヴィークル常備化経験点種別技能行動攻撃力装甲値全力
移動
解説
モーフィングカーⅡ ヴィークル 〈運転:四輪〉 -2 12 12 150m
幻影(ファントム)級特殊空戦艦 アームドアーマー零式(プロトタイプ)GF(ゴールデン・フリース)“マーキュリー”号''(モーフィングロボ) ヴィークル 〈運転:AA〉 -3 15 18 50m
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
デモンズシード 3
コネ:UGN幹部 1
思い出の一品:“マーキュリー”の歯車 2
エンブレム:リーダーズマーク 5 その他 効果参照 対象〈運転:AA〉判定の直前に使用し達成値+5。3/シナリオ
救命救急キット その他 HP2d10回復 1シーン1回 1話で獲得

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
6 188 8 0 202 0/202
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

「いいか? 俺は英雄なんかじゃねぇ。勝手に期待するだけ無駄だっつーの!!」

概要、基、とある店主のインタビュー

ん? 『灰被りの英雄(シンデレラ・ボーイ)』? お前さん、記者か何かか? いや、今更あんときの話を聞きたいだなんて珍しいなと思ってさ。あぁ、そいつなら確かに、この店にはよく来るさ。
アンタも、聞いたことぐらいあるだろう? 『金羊毛探空団(ゴールデンフリース・スカイアドベンチャー)』の話をさ。世界各地いろんな奴らが同じ船に乗り、数多の遺産(レガシー)(ロストリンク)をめぐって冒険に出っては歴史的な大発見を繰り返すっつーおとぎ話を、さ。
なに、お前さんの捜しているアイツこそ、『金羊毛探空団(ゴールデンフリース・スカイアドベンチャー)』の団長にして、数多の英雄を率いるリーダー“ジェイソン・スターゲイザー”さ
え? なんでそんな人間が『灰被りのノア』を解決して、その後トンと姿を現さないのかって? あ……そいつぁ、本人に聞いてもらった方が良いかもしれねぇな。
つーことだ、船長。アンタにお客さんだぞ。いつまでも飲んだくれてないで、さっさと次の冒険にでも行ってくれ。
あ、そうだ、お前さん。気を付けろよ、あの船長、根っからのクズ、だからな!
――スペイン・マドリードの寂れた酒場宿にて

RP指針

一人称:俺
二人称:お前
特徴・語尾:
癖:ヤケ酒、自暴自棄
好きな物:金羊毛探空団、冒険、“マーキュリー”号
嫌いな物:魔術師とか魔女とか、役人、マスゴミ、小うるさい餓鬼
目的: 世界全部を冒険する 燻り中

性格

尊大、自意識過剰、猪突猛進気味の夢想家。誰よりも夢見がちで名誉とか栄光とか金とか酒とか女とか大好き。
その癖、小物臭く、怖がりで、自身の生存が第一の小心者。変なところで自信がなくお調子者で排他的なひねくれ者である。
自分の能力のなさは重々承知。その為、(結果として)英雄となってしまったことに未だ懐疑的であり、その責務から逃れようとあの手この手で逃げ続けている。

というのも、幼少のころに数百年続いているといわれるオーヴァード一族のスターゲイザー家に拾われ、彼らによる英才教育を受けたためだ。
この世にはあらゆる不可思議や奇跡――いうところの、『浪漫』溢れるものがある。
そして、(自分を超えるような)それらに近づき手に入れる能力者もゴロゴロと数多くいる。
であれば、たとえ矮小ないちオーヴァードといえど、それを求めようとするのが自然の摂理ではないか!

そんな並外れた好奇心と、バケモノだらけの環境で育った人一倍の自虐心が、彼をこんなめんどくさい性格にしたのである。

とはいえ、いつもは可愛げのない憎まれ口やら罵詈雑言をわめきたてるが、自分が信頼するに足る相手だと知れば、ここぞという時は背中を任せ、全力でバックアップを行う。
また、悪態はつくが、弱者を盾に取る戦法や、人道に背くようなことはしない。なんだかんだ言いつつも、事件が起きれば解決するために翻弄することだろう。
逆境になればなるほど強い……というより、強くならざるをえない、そんな星のもとに生まれている。

能力

固有能力は「シナプス活性化の超反応による運転技術の向上」
大抵の乗り物は運転ができるが、使用後は反動でかなり酷い乗り物酔いに陥る。
また、その中でも、スターゲイザーが発見したとある(ロストリンク)より手に入れたアームドアーマー“マーキュリー”号を操縦できる。
現在は半壊した“マーキュリー”号の歯車のみを媒体に、疑似展開を行うようにしている。

また、「口先の魔術師」と称されるほどに他者に取り入ったり煽ったりすることが得意。
ソラリスによる化学物質のほかにも、モルフェウスの“砂”による幻影も可能とのこと。
時には自分自身に自己暗示をかける名目でも使われたりする。

◆改幻影(ファントム)級特殊空戦艦 アームドアーマー零式(プロトタイプ)GF(ゴールデン・フリース)“マーキュリー”号


▼概要
搭乗者を“記憶”“模倣”“再現”するアームドアーマー。

霊体(アストラルボディ)と超硬質化水晶体による遠隔攻撃を可能とした特殊武装。全長はパワードスーツサイズの1.5mからやや大型な3m弱のアーマーレベルまで可変。現在の知識では生み出す事は出来ず、操れる人間も限られることから、これ自体が遺産(レガシー)の一種なのではないかと噂されている。

霊体(アストラルボディ)とは厳密にいうと霊魂などではない。ソラリスシンドロームなどによって生み出される記憶格納物質の事だ。有色透明の不定形であり、ソラリス以外にもオルクスやウロボロスなど一部のオーヴァードが扱える化学物質だという。マーキュリーはそれらをメインPCのメモリや伝達系統……ようは、脳や神経や筋肉、機械における油圧システムなどの代わりとして使用している。そのため、マーキュリーは(搭乗者が無事でさえあれば)、水晶化したそれぞれのパーツごとから復活することが出来るのだ。

本来なら、この霊体部分には関わった人々(今回の場合は金羊毛団のメンバーの大半)の記憶や知識が詰まっていき、それらを用いてあらゆる困難を乗り越える最高の船となる……のだが、ジェイソンは未だ彼らの死と向き合えていない為引き出せていない。

艦名のマーキュリーとは、初のアメリカ有人宇宙飛行を為し得たマーキュリー計画より取られたもの。
ゴールデンフリース、つまり黄金羊毛は錬金術における達人の証明であるとともに、不可能を可能にする冒険の証である。

―経歴―

星見の一族

ジェイソンの実父はヨーロッパ地方における豪族の一人であった。彼はそれなりの裕福な家の生まれであった。
だが、ジェイソンは彼にとって望まれた子供でなかった。否、逆であったのだ。
実父はとある星見の占い師に「片足にアザのある子供に地位を脅かされるだろう」という予言を受けていたのだ。
確かにジェイソンの右足には、生まれた時からまるで片方だけサンダルをはいいているようなアザがあったのだ。
ゆえに彼は物心を付いた時には家を勘当され、件の星見の一族に引き取られたのだった。

スターゲイザーと呼ばれるその一族は、ジェイソンが生まれ持った特殊な“能力”――つまるところ、オーヴァードであることを知っていたのだ。
彼らは、ジェイソンにその能力の特性を伝え、制御する術、親しい人を傷つけない術、大切な人を守りぬく術を教育、訓練を行った。
それらはキツイ……というにはあまりに惨く酷く苦しく何度ゲロを吐いたかわかんねぇ代物だったが、まぁ、そのおかげもあり同門の兄弟弟子たちや多くの出会いがジェイソンには会った。それは――今となっては、だが――非常に大切な彼の1ピースである。

その後一族は協力関係にあった組織――UGNにジェイソンをエージェントとして登録。そう、普通ならいちエージェントとしてその後の人生を過ごしていく……はずだった。

ジェイソンの頭上に輝く星は、その程度では許してくれなかったのだ。
きっと、そんな未来も、あの理想主義な悪魔は見抜いていたんだろう――

金羊毛探空団(ゴールデンフリース・スカイアドベンチャー)』の設立

彼がUGNのエージェントとなって3年目。21歳の春のことだ。彼はとある遺跡の中でFHとしのぎを削っていた。
チームメンバーは皆、負傷し、今動けるのは彼だけ。必死に攻撃をかいくぐり、遺跡の奥底で見つけた『ソレ』は黄金の輝きを放っていた。
『改幻影(ファントム)級特殊空戦艦 アームドアーマー零式(プロトタイプ)GF(ゴールデン・フリース)“マーキュリー”号』
後日、正式にそう命名されるその機械仕掛けの女神は、何故か彼に微笑みかけたのだ。

ジェイソンはただ一人、マーキュリー”号の船長となり、その船の行く先を決める権利を得たのだ。
これはある意味、彼が初めて――そして、今日日唯一――勝ち取った自由だったのだ。
彼は手始めに昔なじみの兄弟弟子たちに声をかけた。
「なぁ、お前ら――“浪漫”に興味はないか!?」と……

そこからの快進撃は、ある種、伝説となっている。
最強最勇と称されるジェイソン一番の友人、“神の子”アルク。著名な吟遊詩人であるとともに非生物にも音楽を聞かせたという、“黄泉渡り”オルファ。スターゲイザー一族の中でも占星術により目をかけられていた“魔眼の予言者”イドモン。マルドゥーク壊滅作戦での英雄にして凄腕の弓兵、“豪弓”ピロクテス。etc...
ひとえに、彼の口の旨さだったのか、それとも思いがけない人徳だったのか……
理由は定かではないが、総勢50人近いオーヴァードが集ったのだ。

全オーヴァードのドリームチーム、現代のアヴェンジャーズ、“浪漫”あふれる冒険バカ野郎共(女子も多くいたが)。
いつしか、彼らは自分たちを『金羊毛探空団(ゴールデンフリース・スカイアドベンチャー)』と呼び、ただ、同じ共通目的――次世代の“新発見”――の為、UGN、FH、ゼノス問わず、多くのオーヴァードが彼と金羊毛の旗の下、集い協力しバカ騒ぎを繰り返した。

彼らの新発見は技術革新(ブレイクスルー)を起こすこともの在ったが、その多くは無意味で無価値で無関係なただただ『面白おかしい冒険譚』であった。
その為、多くの組織やオーヴァードが彼らのことを気に留めることもなく――目を向けても、脅威にならないと踏んだのだが――彼らの活躍はおとぎ話や伝説の類とされていた。
それでも、短くも濃密なの彼らの旅の記憶は、彼らの母船であり、数多に共に戦った“マーキュリー”号の記憶領域に厳重に保管されていたのだ。

だが、そんな“楽しいだけの”旅物語は、ある灰の夜に終わりの音を告げるのだった――

“灰被りのノア”――そして、英雄へ……


それはいつもと変わらないちょっとした好奇心だった。
3年前、『遺産:ノアの方舟』。SSS級遺物であるそれの起動テストが極秘に行われるという噂を手に入れたジェイソンはそれを一目見ようと特に仲の良いメンバーと共に巨大飛空挺へと乗り込んだ。
「俺らの“マーキュリー”号の方がもっといい船だな」などと笑いながらも、船内パーティをとバルセロナの夜景を楽しんでいた彼らだったが、その時、事件は起きた。

何者かによる『ノアの方舟』の起動、そして暴走だった。

吹き上がる熱線に、響く一般客の悲鳴。傾いた飛空挺はコントロールを失い、バルセロナの都市へと墜落を開始する。
冗談じゃないと慌てふためくジェイソンにメンバーは笑ってこう言った。
「何言ってんだ船長。こういう時こそ、頼んだぜ?」
そう言って彼らは、“マーキュリー”号の各パーツを手に爆撃地へと走って行ったのだった。唯一、起動パーツの舵輪をジェイソンに手渡して。

飛空挺外部からは居残り組のメンバーからの通信がいくつも入った。「面白いこと、俺がいないうちに始めるんじゃねーよ船長」「船内パーティ肩凝りそうだったから辞退したけど、世界救えば好きなだけパーティできるかな!?」「やれやれ、アンタはさっさとその傾いてるデカブツなんとかしてくれよ。船を運転させるなら、船長が一番だからな」
いつの間にやら、彼らも自前の航空機などでバルセロナに集結しており、後方貨物室にて暴れ回る巨機ノアに向かって行っていたのだ。

「……しゃあないね。ほら、シャキッとおし! 船長はさっさとコックピットいってこの船を安定させな! “マーキュリー”の限定解放でも霊体で漏れ出てる部分は補えるでしょ? アタシは船客の安全確保と避難誘導に行くから! 余裕があるなら、アンタも声かけてやってくらいしてやんな。アンタの虚勢は、何故だか力が湧いてくるからねぇ」

ドレスを引き裂き、歩きやすい格好になったロベルタが背中をバンッと叩いて立ち上がらせる。震える声を抑えながら、ガクガクと揺れる膝を隠さずに、ジェイソンは大きな声でこう言ったのだ。「ああ! 行くぞ『金羊毛探空団』! お前らの力を魅してみろ!!」と。

その後の手腕は流石の一言だった。衝撃により気絶している操縦士を退かし、オールマニュアル運転に切り替え、“マーキュリー”の舵輪をセット。同期による霊体機構の活性化から飛空挺本来の記憶を読み取り、即座に切り離した格納庫との修復部分の結晶化。機体の安定を確認後、未だ避難区域にてストレス負荷のある乗客たちに向け、落ち着かせる効果を持った副交感ガスと共に、アナウンスを行なった。ワーディングによる強制をしなかったのは、極限状態における彼らの印象を落とさないほうがいいという判断だったのだろう。

そして、後方上空にて暴れ回る「ノアの方舟」の対処を勇敢なる乗組員たちに任せ、ジェイソンとロベルタは民間人を乗せた飛空挺を地中海バルセロナ沖に泊めたのだった。

民間人の死傷者はほぼゼロ。バルセロナの都市への被害額も最悪の可能性の何万分もの一。飛空挺の操縦席から降り立ったジェイソンの姿をとらえたマスコミたちが、彼を英雄と褒め称えたのは想像にた易い。だが、彼はそのような名誉は彼には必要なかった。今なお、上空にて戦っている友の元へといかなくてはならないのだ。

押し寄せる人の波をかき分け、1人用飛空ユニット化させた“マーキュリー”に乗り込むジェイソン。そんな彼の背後から、民間人の救護に当たっていたロベルタが叫ぶ。
「船長!! ミチカの奴が船にいたそうだが見当たらない! 切り離した格納庫に残ってるかもだ!!」
全力で回した霊体回路に負荷がかかるのもお構いなしに、ジェイソンは飛び上がった――
だが、遅かった。
クルーもろとも死ににいかんと『ノアの箱舟』が引き起こした爆発に、格納庫は巻き込まれていった。
ジェイソンの目前に格納庫が迫った、その時に……

その後のことは誰もが知っての通りだ。
民間人一人と、多くの『金羊毛探空団』のメンバーの命(といっても、彼らの多くは世間からあぶれたオーヴァードだったりとその情報は表ざたにならなかった)と引き換えに、一人の英雄が生まれた。

マスコミを嫌い、人目を避けるかのように隠匿した彼を、報道の手は休むことなく追跡していった。
さらには改めて“”マーキュリー”の性能に目を付けたUGN他研究機関は残された残骸からいくつものAAを作成。さらにはガラクタと決めつけていた『金羊毛探空団』の見つけ出したアーティファクトの研究も進み、彼らの功績は――奇しくも、多くのメンバーが再起不能となり実質瓦解したのちに――評価されるようになったのだ。

“作られた英雄”“見栄えのいい広告代理塔”“”
UGNにより駆り出される『英雄』としての仕事に、ジェイソンは嫌気がさし、次第に逃げ隠れるようになる。
そんな彼の行動派よりいっそうマスコミを騒ぎ立てた。
彼が望んだのは、こんな栄華ではなかったはずなのだが――

人の居座らない寂れたバーのカウンターで、味の薄いアルコールを片手に、酔った彼は唯一残った舵輪を眺める。
それはまだ少しだけ、黄金の輝きを放っていた。

スターゲイザー家について

春日、ランカスター、緋蜂、神城、キャラハン、桐月などと並ぶ有名なオーヴァード一族の一つ。
ヨーロッパ・ドイツ系の「星見」と呼ばれる職業の一族であり、その歴史は600年近くにも及ぶという。
百年ほど前に日本に帰寄し、一族の姓もその際に変更したが、数年前『奏良が曇る』という予言が下りた際、活動を活発化させ、海外でもつながりを伸ばしているという。
オーヴァード一族としては珍しく「血」よりも「個人の力」、「つながり」を重視し、積極的に才能のある孤児を養子として迎え入れている。
その為、一族としての決定権は当時の当主により定められており、次期当主も当主の遺言などにより決定される。
UGNの発足後、当時当主であった生天目 信洋はUGNと協力関係を結び、一部研究やチルドレンの保護などの協力を行っている。

ジェイソンは頭目である『ロダン・スターゲイザー』に見初められて、幼少期に一族に迎え入れられた。
現在は一族からの監視は続いているのだが、不干渉を貫かれているという。
ロダン曰く「何、今は自由にさせてあげよう。そのうち、英雄たる彼の力が必要になる」らしいが……果たして

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 0
38
1 約束のプラネット・ラダー 34 もずのさん
成長予定《砂塵霊》Lv2→3、《奇跡の雫》取得、『エンブレム:リーダーズマーク取得』、〈運転:AA〉Lv4→6成長、〈知識:レネゲイド〉Lv2取得

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