容姿・経歴・その他メモ

都立高校の国語教諭。未亡人。旧姓は高畑。

呼ばれ方:六平先生(生徒や教諭)/高畑先生(古い付き合いの教諭)/チエちゃん先生(軽い感じの生徒)/チエちゃん(義両親)

細身で筋肉質なおばさんで、とても姿勢がいい。
声がでかく、道行く人にあいさつしたら飼い犬がびっくりして飛び上がるほど。
この声量のおかげで、彼女の授業で寝るものはほとんどいない。
それでいて意外と内容が頭に残るため、真面目な生徒にも人気。

柔道部の顧問をしている。経験者ではないが、どうせやるのならと近所の道場に通って段位を取得した。


夫がいた。六平一鉄。六平流兵法の家元で、智慧実とは幼馴染の間柄だった。組手は14歳までは智慧実のほうが強く、15歳で初めて一本を取られたことを機に付き合うことになった。
結婚し、そろそろ子供といったタイミングで、彼は変わった。
心労が顔に出るようになったり、過去の記憶があやふやになったり、痩せたりした。
そして彼は帰らなかった。死亡が告げられたのは数日後のことだった。
数年後のある日、体に異変を感じた。明らかに「力」としか言いようのない熱が体内にある。
その意味が分かったのは、自宅アパートにUGNが来たからだ。「感染」の疑いがあるそうだ。
もう1つ理解した。夫がなぜ死んだのか。

彼女はUGNと協力関係になり、時折事件を解決してきた。
守屋は偏屈な男に見えたが、しかし夫の話を彼から聞くことで次第に信頼するようになる。夫がなんのために戦い、そして死んでいったのか。彼らが何に対する番人だったのか。
今ならわかる。彼がなぜ何も打ち明けなかったのか。
自分もそうするだろう。

コードネームは関所。招かれざるものは、ここから先には一歩も通さない。


彼女は数年ぶりに六平家の道場に行き、義父を頼って稽古を始めた。

人これを呼ぶ　六平に五つの技ありと。

しかしその実は違う。

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