容姿・経歴・その他メモ

何処にでもいる明るく気さくで世話焼きな一般的な高校2年生。重い過去がありつつも、日々を楽しく懸命に生きようとする青年。どんな料理も再現できるはずだった家庭的な男子。

彼には幼馴染であり最愛の人、雪見餅子（通称:雪見だいふく）という可愛らしい彼女がいた。しかし、とある事件に巻き込まれ、彼の目の前でなすすべなく、全身が解けてなくなってしまった。足が解け、胸が解け、存在が段々と消えていく刹那、彼女は彼に言葉を残した。だが、その音が彼に届くことがなかった。

「言うのが遅くなってごめん、あのね、私ーーーー」


彼女をなくした喪失感と虚無感を感じ、悔しさと虚しさで目を閉じすべてを諦めようとした瞬間、彼の足元にあったのはいくつもの剣だった。ただ無機質なそれがいくつも彼の足元にいた。何かを訴えるわけでも、何かをさせようとしているわけでもない。だが直感的に彼には、それをどう使うべきかを理解したのだ。それが彼の反逆の契機だった。

気がつけば彼女を消し去った者の姿はいくつもの剣と共に地に伏せていた。全て溶けてなくなってしまった虚空にもう一度目を向けてみると、そこにあったのは誰よりも彼女が愛してやまなかった、ロッテの雪見だいふくだった。それを最後の一つに、この世から雪見だいふくは消えた。彼はいまだに、彼女の変わり身でもあるそのアイスを食べれていない。冷たく暗い冷凍庫の中で彼の行く末をただ静かに見守っているのだ。

その事件の後、UGNにその能力をかわれ、組織に所属している。親が資産家のため不自由ない生活を暮らしていたが、少しでも自立した生活を送りたいとふと思い、そのまま寮の管理人となった。定期的に能力者を拾ってたりもする。ただ基本的には自由放任主義。部屋を壊さない限りは特に何も言わない。
少し変わったことがあるとすれば、家賃の支払いの選択肢にアイスがあることくらい。

また、中学生の頃からの親友、超箱バニラ（通称：スーパーカップ）がいる。彼女をなくし傷心状態であった彼が今平凡な高校生活を送れているのはほとんど彼のおかげである。励まし前に進めるようにサポートをし背中を押し前を向かせた。そういう意味で、爽にとって彼は親友であり恩人なのである。放課後に二人でアイスを食べて過ごすのが日課にもなっている。

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