容姿・経歴・その他メモ

両親ともに学者の厳格な家に生まれた。
父は研究室にこもりきりでほとんど家に帰らず、海洋学者だった母は清子の出産と育児で学者としてキャリアをあきらめざるを得ず、清子のことを恨んでいた。母は自分が失ったものを娘に取り戻させるかのようにまだ幼いころから異常なほど厳しい教育を施し、遊ぶことなど一切許されなかった。
清子はそうした教育のおかげというべきか学校では優秀な成績を収めたが、母はどんなにいい点数をとってもほめてくれることは一度もなかった。加えて、物心ついてからというもの本とばかり向き合わされてきた清子は対人コミュニケーション能力に著しく欠けており、無駄に目立つ秀才ぶりと合わせて小学校から高校まで一貫して苛めの標的となった。殴る蹴るの激しい暴行を含む苛めも受けたが、母は娘の怪我のことなど気にもかけてくれなかった。
大学に入ると、初めて彼女の知性がポジティヴに評価されるようになり、幼いころから好きだった軟体動物、特に頭足類の研究者として大成する。
しかし、晴れやかな日々はつかの間、研究者として研究室に入ると先輩や上司を抜いてどんどん名声を上げる彼女は疎まれ、再び激しい苛めの標的となる。
家に帰れば年老いた母に今も恐怖で支配され、研究室に行けばありとあらゆる嫌がらせを受ける日々に心を病み、やがて周囲の人間が全て歪んだ化け物に見えるようになる。
ある日、研究室のようにいつものように嫌がらせを受けていた時、彼女の中で何かが弾け、気づくと辺りは血の海になっていた。
自分の背中から生えた８本の触腕がそれをしたのだとすぐに理解した清子は逃亡。街を当てもなくさまよっているときに偶然、ステイト・オブ・グレイスに拾われる。
そこでオーヴァードという存在を知り、オーヴァードを見て、清子は驚いた。
彼らは歪んだ化け物ではなく、人間に見えた。それも究極の機能美と超越的な力を備えて、完璧な人間に。
現在清子はステイト・オブ・グレイスに仕え、自身の能力を活かして主に教団には向かう人間の「掃除」を担当する。
それが美しい世界のためと心から信じて。

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