黒に近い茶の髪に緋色の瞳を持つ、大学生として活動しているＵＧＮイリーガルの一人。
普段はやや奔放な性格で適当に見える言動をしており、服装は大概着崩している。
勉学はそこまで得意ではないが歌うことは好きなため、そのあたりの講義はきちんと受けているようだ。

ＵＧＮイリーガルとしては戦闘要員であり、日ごろの平穏な生活を好む綾音は、それを守るために要請があれば積極的に参戦をしている。
そのスタイルは、自前の刀による白兵戦を得意とする…というわけではなく、刀に焔を纏わせての遠近の両方での戦闘を行っている。
この刀は古い家系である柏崎家の蔵で埃をかぶっていたものだったが、綾音がオーヴァードになってから惹かれて手に取った所、トンだ妖刀だったことが判明した逸品。
綾音は竹刀袋に入れて持ち出してＵＧＮの作戦で使用しているが、他の人にはまったく抜けないらしい。

声と言うのは、学問的な部分もあることを綾音は知っている。
学問的というのはつまり、調べれば結果が出ると言うことで、綾音は時々図書館に通うことがある。
今回もそんな日常の一コマであり、ＵＧＮイリーガルとしての活動とは何の接点もない、
いつもと変わりのないことであるはずだった。
その図書館で友人である広瀬葉子と会ったとしても、よくある学園生活の一幕で終わる…そのはずだったのだが。
そんな友人の失踪と、関係のありそうな事柄を聞いていたとなっては…なんとかしたいと思うのが友人という物。

普段は音大学生として過ごしている綾音の中で一番の楽しみは、好きな歌を歌いあげてそれをネットに上げることである。
歌い手。ＨＮ・"Ｆｌａｍ"として活動しており、大学に入ってから始めたことなのであまり歴のあるものではないが、自己満足の面が強かったので再生数等もそこまで気にしてはいない。
いや、いなかった…のだが、音楽の講義で弓場忍がヴァイオリオンを演奏する姿を見てからは、その音色に惹かれて自分の歌に合わせて演奏してもらいたいと思い、アタックを掛けた。
意外と面倒見？のいい弓場からオーケーをもらい、"Ｆｌａｍ＆Ｓｈｉｎｏｂｕ"として何度か動画を上げるうちに、せっかくだから弓場の演奏も有名になってほしいと最近では再生数も気にしているよう。
ＵＧＮイリーガルとしての仕事をこなしつつも、そんな日々を楽しんでいる。