容姿・経歴・その他メモ

〇過去

華族の家の第二子として生まれる
そのため、昔からお家のための見合い道具として育てられる
余計なことをしないと言いつけられ、常に座って、相手をおだてるような言動ばかりを教えられた
そんな彼女のお見合い相手は、5つ年上の自分の家より爵位の高い家の長男
ただ、従順に全て従うだけと思っていた
だが、彼は凍え切った彼女の心を溶かす暖かさを持っていた

彼は、まさに陽だまりというべき程の優しさを持っていた
優しく手を引いて、歩幅を合わせて街を歩いてくれた
今まで見たことのない景色と出会いをくれた彼に、人として惹かれるようになる
そんな、暖かい日々に突如として遺産をもって暴走した暴徒が街へ現れる
突然の非日常に、彼は彼女を守るために、無力ながら暴徒へ立ち向かう
もちろん敵わないことは、火を見るよりも明らかだった
その光景を、ただ見ているだけなんて彼女にはできなかった

溢れた電流と衝動を放った跡には塵になった暴徒だけだった
まるで誰かが自分を動かしたようで、自らの意志で行ったそれが、ただただ恐怖だった
自分で自分が恐ろしくなったとき、それでも彼は自分を抱きしめてくれた
だからこそ、彼と歩いて行くために努力したいと思えた
そのために、この力でこれからは誰かのために戦い続けると彼に誓った

〇現在

基本的にぼんやりとしていてマイペースで大人しいが、嫌なことと好きなことはきちんと伝える性格
覚醒時の事件以後は、そういうことははっきり相手に伝えるようにするとフィアンセと約束したためだ
結果的に、自分の主張ができるようになり、コミュニケーション能力が上昇した
幼少期に父母に厳しく躾けられた経験があったが、影の兄弟たちやフィアンセが取り持つ形で話し合い、良好な関係を取り戻している
特技と趣味は華道で、精神統一のために活けていることが多い
好きな花はカスミソウ
休みの日は、もっぱらフィアンセと過ごすことが多いが、休み明けに必ず、同年代の職員にその時の出来事を聞かれるのを不思議に思っている

覚醒後、体面上は華族の責務と箔をつけるためとして、能力のコントロールと活用のために軍へ所属を志願する
昔は病弱であったことから、訓練などを耐えられるか心配されたが課題をクリアして軍属する
しかし、戦闘時は能力頼みで、体術面や戦術面の不安をまだ多く抱えている
だが、彼女はめげずに訓練に励んでおり、その不屈の精神は周囲に高く評価されている

〇戦闘スタイル

ワイヤーの先に刃をつけた自作兵装を使用し、中国武術の縄鏢をベースとした戦闘スタイルを取る
普段はワイヤーだけだが、これに彼女が磁力で周囲から集めた金属や砂鉄で刃を作成することで強化する
暗器のように使われることが多く、少し離れた相手に対して白兵戦を行うことも可能
また、作った刃に磁気を通し、軌道をコントロールして攻撃を読まれないようにするなど、トリッキーな戦術を取る
この武術は後述の人格が使っているもので、彼女は覚醒した時点で体に染みついたように扱えた彼女独自の戦い方となっている

彼女の能力は突然獲得したものということ以外が不明で、現在も調査が行われている
神職の流れをくむ家系であることもあり、なにか関係しているのではと目されているが、家族全員の調査では特に異変は見当たらなかった
また、感情の高まりと共に能力の出力が大幅に上がることが確認されている
これらのことから、現在は能力のコントロールの訓練を特に受けており、安定化を目指している
彼女の供述から、幼少期からたびたび夢で「雷雨の中で佇む人物」を見ているとの現象が確認されている

〇チラシ裏

“フィアンセ”樺山 智成について

年齢は27で男性　身長は176cmで性格は穏やかながら、仁義に厚くお人好し
華族生まれの長男で、代々軍属であり、彼も現在は陸軍に所属
影が軍に所属できたのは彼の父親のコネのことも影響している
影との関係は良好で、忙しい中で休みが合えば必ずと言っていいほど一緒にいる
周囲にも関係はバレていることもあり、結婚しても良いのではと周囲に言われているが、最後の一歩を中々踏み出せないでいる
もっとも、プロポーズするなら自分だ！という意志は固いらしい

村雲家について

元々は神社の家系の流れを汲んだ華族で、生まれたのが男子であれば必ず軍属するよう教えを受けるほど厳しい家系
現在の村雲家は父母と4人の子供がおり、影は第2子の長女にあたる
影は幼少期に身体が弱かったことから、軍属ではなく早めの結婚を目指した花嫁修業をつけられた
他の兄弟たちと同じくらい厳しく、どこへ行っても恥ずかしくないよう躾けたが、影が自分を持たなくなってしまったことは後悔していた
しかし、樺山 智成と出会った影の方から歩み寄って話をしてくれたことから、いつ帰ってきても良いとわだかまりは溶けている
なお、影以外の兄弟は全員男であり、兄はすでに従軍し、弟たちは現在軍学校に所属しており、いつか4人そろって軍服に袖を通したいという夢を影は持っている

雷雨の中で佇む人物

影が幼少期の頃からたびたび見る夢に登場する人物
この現象は現在も続いており、能力を強く使った日には必ずと言っていいほど見る
詳しい時期は曖昧だが、物心ついた頃にはすでに見ていた可能性が高い
性別は男性で、勇ましい表情で遠くを見ているが、年齢は分からないと話している
また、景色も曖昧で、暗くて雷雨以外の景色がわからず、地面もただ平らなものが続いている様に見えている
ただ、影自身は怖いようで優しい人に見えると感じている

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