5年前、彼の育ての両親が死んだ。
誰も予期することのできなかった彼の能力の暴走。それを止めるために両親達は命を賭し、その結果暴走を抑えることには成功した。
通常ここまでの被害を出したオーヴァードであれば凍結処理されるのが一般的である。しかし彼の能力を買う者としてUGNにおける改革派である"アッシュ・レドリック"評議員がいた。アッシュが集めた罪人達によって編成された、日本における汚れ仕事専門部隊"レイヴン"に配属され凍結処理は免れる。稲本との付き合いはこの頃から。

その後とある事件をきっかけにレイヴンは解散する事となり、稲本と共に霧谷に拾われる形でフォーゲルの副隊長となった。

不可抗力とはいえ親殺しをしてしまったことを心の底から悔いており、彼自身がドライになったのはあの時のような事件を引き起こさぬよう最善を尽くすため。
同じように大切な人を殺したことを悔い、それでも前を向き最善を尽くそうとする稲本に対しては少なからず尊敬の念を抱いている。表に出すことは基本的にないが。

ある事件の最中、寝床に帰るその途中で怪我を負った少女と彼は出会った。少女は朧げに「もう戦いたくない」と呟いて、成り行きで彼は少女を保護することとなった。
今はその少女と共に暮らしており、彼自身の帰る場所で生き延びる理由となっている。