『三行解説』
『レネゲイド災害緊急対応班マルコの隊長をしているよ。他3つの隊長たちは一騎当千の強者らしいけど、僕は彼らとは違う。僕は一騎当千の弱者さ。生まれてこの方、勝ったことがないからね』
『昔、レネゲイド災害みたいな人がレネゲイド災害みたいな事件に遭って、いや正確に言えば出会って、死んだよ。知ってるかい? オーヴァードだなんて大層なラベルを貼られているけど、死ぬ時は死ぬんだぜ? まあそれは置いておくとして、その災害みたいな人から置き土産として幾つか能力を貰ってね。おかげさまで、それのせいで、こんな地位に就いてしまった訳さ』
『僕の能力はを現実《起こったこと》』を『虚実《なかったこと》』に変えられる大嘘憑き、僕と同じぐらい相手を弱くできる却本作り。後者は兎も角前者は強そうだろう? しかし、現実を好き勝手に改変できるような便利な代物でもない。僕にあるのはこの二つ。恰好良い必殺技をバンバン使えるような性質じゃない。そいつは漫画の主人公とかそれこそ一騎当千の強者なんて言われてる連中の専売特許だよ』
要望
・クライマックス戦闘でのラストアタックは必要な場合を除いてHO1に決めてもらいたい(敗北カウンターを回したいため)(こちらで決めてもなんやかんや言い訳付けて敗北するつもりではいる)。
・固定ロイスの色は基本的に使うつもりはない。フレーバーである(効果を使う場合、GM許可が必要な為。因みに効果は以下の通り)
アイシェ=アルトゥウ(GR) 判定の直前に達成値+15
安心院さん(YE) 判定の直後に使用。その判定に対するリアクションで行う判定の達成値は0となる。
解説:簡易
・レネゲイド災害緊急対応班マルコの隊長。童顔かつ学ランを着ているが、高校生かどうかは不明。レネゲイド災害緊急対応班の班長(隊長?)は皆一騎当千の強者と称されるが、彼はレネゲイド災害、ジャーム、FHエージェント等との戦い、ひいては模擬戦やシンプルなギャンブルなど簡単なゲームであれ、基本的に”勝った”ことがない。戦いに敗れながら、しかし、事件はなんだかんだで解決してしまえることから、現在のコードネームを付けられた。
・根っからの捻くれ者で、良いことも悪いことも言った上でそれらを台無しにする性格。聞いていて白々しい台詞やくだらない嘘、毒舌を軽々しく口にする。内心は仲間に対して情に厚く、隊員を馬鹿にされることに怒り、一部隊を預かる隊長らしく率先して矢面に立つ。自称、惚れっぽいタイプ。
未だに愛読書は日本の週刊漫画雑誌であり、態々日本から取り寄せて読んでいる。
・正義を当たり前のようにふりかざすタイプを「当たり前の勝者」として嫌悪する一方、”正義”の為に懸命に頑張るもの(女性なら尚)に対しては、喩えそれが馬鹿げた理想論であれ、その相手が災害本人であれ、その”正義”の味方をしてくれる。そういった、”変なところ”に凝り性な面倒くさい人間。
・純粋血統の影使いだが、エフェクトの姿形はモルフェウスシンドロームの錬成のように巨大な螺子を作り出して行う、螺子れたウロボロス。対象が起こした簡易なエフェクトから途轍もない妙技、自分自身の死など、虚実に変えて、なかったことにする大嘘憑き、一瞬だけ相手を強制的に自分と同じ経験値の存在に落とす却本作りの二つの能力を持つ。尚、どちらも必ず決まる必殺技などではなく、あまりにも強いオーヴァードにはチャチなマジックにしかならないと、使用者自身は思っている。
これまでの多摩川禊木(でっちあげ)
・『戯曲王のグランギニョル』
特務作戦において、小隊での”戯曲王”への奇襲・足止作戦を提案。全身全霊の負け試合に身を投じ、無事敗北。”戯曲王”を取り逃がす。
・『ニライカナイの樹獄龍』
現地エージェントと協力し、事件解決に尽力。しかし、現地エージェントの能力があまりに高いことを見て副隊長に作戦指揮を委任。FHエージェントそっちのけでAオーヴァードと交流を持っていた現地協力者の護衛として、大津波の元凶となるAオーヴァードの対処に当たる。結果として、Aオーヴァードと現地エージェントの協力により、FHを打ち倒し、離島防衛に成功するが、『これ、僕必要だった?』として勝ち星を彼らに奪われる形で敗北。
・『機械仕掛けのオケアノス』
オーストラリア近辺の小島で守護神として崇められていた水の巨人のRBが引き起こしたレネゲイド災害。FHエージェント、偽造遺産によってRBが暴走したことで発生。現地エージェント、たまたま居合わせていた遺産管理局職員と連携して偽造遺産の破壊に成功、大事に至らずに済む。肝心のFHエージェントは偽造遺産の存在を隠匿したまま(編集済み)し、偽造遺産もまた(編集済み)となったことで事件の核心を暴くことに失敗したことから、『骨折り得でくたびれ儲けだな、これ』『また勝てなかった』として敗北。
『エレウシスの秘儀案件』
レネゲイド災害を作為・無作為に発生させる遺産"エレウシスの秘儀"を巡る幾つかの案件に遭遇。発生したオーヴァード、ジャームの鎮圧を行う。オーヴァード、ジャームの収容・保護に成功するも、その背後にあるマスターエージェントの影を認識しつつも確保し損ねている。また、一度その影を掴みかけるも、”レギオン”と呼ばれる従者と戦闘を行い、無事敗北。その際に回収した情報、レネゲイドウイルスの特性を副隊長が解析したことで、その人物の輪郭を手に入れることに成功する。
これらのことから、マルタにエレウシスの秘儀案件の解決が任命される。
『安心院』(番外編)
安心院は推定1京のオーヴァード能力を持つ異常存在である。その異常性を持ちながらも、レネゲイド災害を引き起こしていなかった上、UGN、FHなど各種勢力から認識すらされていなかった。現在から数年前に極東で発生した[編集済み]のレネゲイド災害の際に存在が明るみとなり、[編集済み]を引き起こし、レネゲイド災害を鎮圧する。安心院はこのレネゲイド災害で死亡扱いとされている。当時、アカデミアの一般生徒であった多摩川は安心院の死を契機として卒業後はマルタに入隊。頭角を現し、夥しい『敗北数』とそれに連なる『事件解決件数』を叩き出す。その中でも[編集済み]、[編集済み]、[編集済み]の3つのレネゲイド災害への対応を評価され、隊長に任命される。本人はここまでの過程をこう評している。
『僕の行動も何もかも全て安心院さんの掌の上って訳さ。普通に考えて、こんな勝てない僕が隊長任命なんて正気の沙汰ではない』『いやはや、また勝てなかった。でも、いつかは勝ちたいなあ』