氏名：涼風 到(すずかぜ-いたる)
発症時期：17歳
　∟FHの引き起こしたテロによる肉体的・精神的ショックにより覚醒。当時よりUGN(以下、「本組織」と記述)との関係は良好。
シンドローム：キュマイラ→ウロボロス/ノイマン(最終更新日：西暦XXXX/XX/XX)

[報告日：西暦YYYY/MM/DD]
報告者：XXXX
本組織の依頼を受け、イリーガルとして関わった■■■事件にて■■■と接触、交戦。
同行者はその際に「キュマイラとしての能力が突如消失したように見えた」と証言している。
他イリーガルやエージェントに同様の徴候は見受けられず、交戦時■■■と直接接触した本人のみが何らかの干渉を受けたものと推測される。

ワーディングへの耐性：有
精密検査の結果や負傷の快復速度を見ても、レネゲイドの力自体は失われておらず、本組織の目指す「完治」ではないことが確認されている。
別のシンドローム発露の徴候が見受けられているが、エフェクト未確認のため未だ不明。
本人の意識回復を待ち、後日改めてヒアリングを行う。

[報告日：西暦YYYY/MM/DD]
報告者：XXXX
ヒアリングにて、本人視点での交戦時の状況の再確認を行う。
本人も「シンドロームを『喰われた』ような感覚」と証言しており、他目撃者の言葉との間に食い違いはない。
依然として獣化能力は失われており、身体能力にも大幅な低下が見られる一方でRC能力が大幅な上昇を見せている。
本人の精神的負担と暴走の危険性を考慮し、当面の間のメンタルケアを提案する。
要経過観察。

追記：本人の希望もあり、研究部「アールラボ」への就職を斡旋。各種権限の変更手続きを申請。

[報告日：西暦YYYY/MM/DD]
報告者：XXXX
シンドローム消失の原因究明への進展あり。新たなシンドローム「ウロボロス」を観測。
現時点では、これまでの検査によるデータやウロボロスの特性と照合した結果、■■■の保有していたウロボロス因子がキュマイラ因子を捕食し、シンドロームが変質したものだと考えられる。
獣化能力の回復徴候は見受けられず、能力変質により失われたものと現時点では推測される。
シンドロームのデータ登録をキュマイラからウロボロス/ノイマンに変更。
ノイマンについては、元々本人が素質として持ち合わせていたのか、当時の任務同行者の因子を無意識下に「喰らった」結果なのかは不明。現在は能力も安定を見せており、戦闘訓練を開始している。

本人の希望と同意もあり、継続しての観察を推奨する。

[西暦YYYY/MM/DD　追記]
報告者：XXXX
ウロボロスシンドロームを発症した可能性のあるエージェント多数が任務先にてゼノスの介入を受け、消息不明。いずれもMIA(任務中未帰還)扱いとする。
昨今のゼノスの動向を考慮し、ウロボロスシンドロームを持つエージェントの対外的なシンドローム分類の偽装を推奨。
本人の了承を受け、以降、本組織登録情報のシンドロームをオルクス/ノイマンとし、過去の記録を訂正。
訂正を確認後、本追記を含めた過去データと修正該当部の閲覧可能権限のクラスを変更する。