過去

彼は施設に囚われて、ゆっくりと死を待つだけの存在だった。
やがて彼がその生を終えたとき、地球からまたひとつの種が失われた。
……と、一般には公表された。嘘である。

｜ロンサムジョージ《ひとりぼっちのジョージ》と呼ばれた彼の正体は、ガラパゴス諸島はピンタ島で発見された最後のピンタゾウガメである。
サンタ・クルス島のチャールズ・ダーウィン研究所に保護されたジョージは、ある時なんらかの理由で研究所を訪れた｜都築京香《プランナー》によって古代種を植えつけられ、｜人間の姿に変貌《変貌の果て》した。
その後、改めてUGNによって保護され、アニマルオーヴァード部隊『UGNカブズ』に所属するも、どう見ても人間でしかないその姿が原因で馴染むことはできなかった。

｜仲間《ピンタゾウガメ》は絶え、｜仲間《Aオーヴァード》を作ることも叶わず、ジョージは人間のコミュニティで人間のフリをして生きていくことを決めるのだった。

現在

亀でもなく人でもないジョージは、それでも自分のことを仲間として認めてくれる周囲に感謝しながらエージェントとして活動している。
本質的な部分で帰る場所が無いジョージにとって、人々の日常を守るというUGNの活動は恩返しであるのと同時に新たなアイデンティティでもあるのだ。

ジョージの性別は間違いなく雄であり、本人もそのことをしっかり自覚しているが、それはそれとして女性モノの衣服を好んで選んでいる。
そのことを本人に問うと「似合うだろ？」と微笑むが、スカートの方がピッタリし過ぎないので動きやすいというのが本音のようだ。

本来は《完全獣化》《破壊の爪》などのエフェクトで亀の姿を（一時的に）取り戻して戦闘するのだが、人の身体を使いこなすためにあえて｜道具《日本刀》を使った白兵戦闘にこだわっている。

能力

キュマイラの怪力をハヌマーンの高速移動で振るう典型的な白兵スタイルに加えて、オルクスの能力で折り畳んだ空間を足場にした跳躍を組み合わせる。
これにより擬似的な瞬間移動を実現。敵対者に不意の一撃を与え、勝利に貢献する。

また、文字通り｜人と異なる視点《妖精の手》からのアドバイスで、戦闘時のみならず情報処理の面でも味方をサポートすることが可能。

セッション履歴