好きなもの
・可愛らしいもの　リボンや宝石、20人の従者たち…。もちろん自身も含まれている。
・『アトランティス』のメンバーたち　"リーダー"という役職に浮き足立っていて、全員が自分の家来だと思っている節がある。しかし彼女の中では家来は何より大切にするべきものなので、危険に晒されることがあれば身を削ってでも守ろうとする。
・童話　架空の物語に登場する女の子はいつだって美しい。例えばシンデレラ。例えば白雪姫。例えば不思議の国のアリス。彼女はそういった登場人物に憧れている。

嫌いなもの
・生魚　EE《万能胃袋》の効果で大抵のものは食べられるが、苦手なものは苦手。
・醜いもの　この世には醜いものがいつだって存在する。例えば陸に打ち上げられて温くなった魚。例えば知り合いだった誰かの腐乱死体。例えば力を抑えることのできない自分自身。

二十人の従者たちは常にカレンの側にいる優秀な家来である。ドロドロの血液でできた身体に、フリフリのメイド服を着ている。
従者はカレンの食事を口に運んだり、その身を持ってカレンの椅子になったり、様々な言葉でカレンを褒め称えたりなど、さまざまなサポートを行う。しかし、戦闘に関する行為は一切行わない。それは「上に立つものは家来を守るべきである」というカレンの思想に即した行動である。
従者たちに意思は存在せず、カレンの潜在的な感情などを反映する形で動く。二十人の従者たちは全てカレンの血漿を凝固させて生まれた人形であり、本心から彼女のことを盲信している人間などは存在しない。
以下は二十人の従者たちの詳細。

1:「アイリーン」　一番リアクションがオーバーな従者。声が非常に大きく、いつでもカレンへ愛を叫んでいる。カレンのことが大好き！
2:「エイダ」　一番草むしりが上手な従者。摘んだ草を堆く積み上げるのが趣味。カレンのことが大好き！
3:「ベッキー」　一番ドジっ子な従者。皿を割っても気付かない。カレンのことが大好き！
4:「キャロライナ」　一番やんちゃな従者。火遊びが好きで、エイダの積み上げた草にマッチを引火させボヤを起こしたことがある。カレンのことが大好き！
5:「シンシア」　一番お淑やかな従者。何があっても絶対にスカートが捲れない。カレンのことが大好き！
6:「ダイアナ」　一番年長の従者。無論全ての従者の生まれた時期は同一だが、この従者は常に人生を達観したようなことを言う。カレンのことが大好き！
7:「ドロシー」　一番気高い従者。唯一白いハイヒールを履いているが、自身の血で真っ赤に染めてしまった。カレンのことが大好き！
8:「エリザベス」　一番美しい血液を持つ従者。血液の透明度が高すぎるあまり、ほぼ見えない…。カレンのことが大好き！
9:「エミー」　一番小さい従者。従者は平均身長が150cmほどだが、この従者は80cmほどで、とても可愛らしい。カレンのことが大好き！
10:「フランシス」　一番料理が上手い従者。この従者の作ったオムライスは、もはや芸術の域に達している。カレンのことが大好き！
11:「グレンダ」　一番豪快な従者。ガハハという笑い方が特徴的で、大抵のことはなんでも武力で解決しようとする。カレンのことが大好き！
12:「ヘンリエッタ」　一番無口な従者。たまにぼーっと一点を見つめており、少し怖い。カレンのことが大好き！
13:「イザベル」　一番掃除が得意な従者。カレンの服についた毛玉を一つ一つ摘み取るのが大好き。カレンのことが大好き！
14:「ジョーダン」　一番ジョークを好む従者。最近はユーモアセンスが一周したらしく、食品の栄養成分表示を見てゲラゲラと笑っている。カレンのことが大好き！
15:「キティ」　一番こだわりの強い従者。こだわり抜いて選んだ綺麗な石などを、嬉々としてカレンに見せびらかしてくる。カレンのことが大好き！
16:「ルーシャ」　一番大きな従者。従者は平均身長が150cmほどだが、この従者は200cmほどで、とても可愛らしい。カレンのことが大好き！
17:「ライラ」　一番ギターが上手い従者。音楽は楽しめれば完成度はあまり重要でないと考えており、音楽性の違いでマーセイディスとよく喧嘩する。カレンのことが大好き！
18:「マーセイディス」　一番ピアノが上手い従者。音楽にとって一番重要なのは完成度だと考えており、音楽性の違いでライラとよく喧嘩する。カレンのことが大好き！
19:「オフィーリア」　一番哲学に造詣の深い従者。この従者曰く、生きるべきか死ぬべきか、それが問題らしい。カレンのことが大好き！
20:「ゾーイ」　一番意地悪な従者。実はとても寂しがりで、ついつい従者やカレンに意地悪してしまう。カレンのことが大好き！


追記：おそらくこの二十人の従者の詳細設定をRPに反映することはありません

コードネームの読み「パルテラス」は、パルテノス(ギリシャ語で少女・処女の意)+テラス(ギリシャ語で神)を組み合わせた造語。
誕生日は1月6日。誕生花は白いスミレ。花言葉は「純潔」「無邪気な恋」「乙女の死」。

赤の女王仮説…
「鏡の国のアリス」に登場する赤の女王が発した
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない（It takes all the running you can do, to keep in the same place.）」
というセリフから、種・個体・遺伝子が生き残るためには個体数を増やし、進化し続けなければならないことの比喩として用いられている。
レネゲイドウイルスもその例に漏れない。

有栖川カレンの養育場所が「ホーム」から両親の自宅に移されたことが事故のきっかけだった。
20xx年1月7日、その日の両親は有栖川カレンの誕生日を祝うためにパーティーを計画していたという。
音声記録を確認して分かったことだが、パーティーは本人に開催を秘匿するサプライズ形式であり、それを知った有栖川カレンは非常に喜んで、思わず母親にハグをしてしまったのだ。その際、母親の血液が有栖川カレンに付着した。
ブラム=ストーカーの血液には、レネゲイドウイルスが大量に含まれている。血液を注入することで対象を強制的にオーヴァードへ覚醒させるエフェクトが確認されているほどだ。
そのため、突発的な覚醒による暴走を危惧し、肉体的な接触は固く禁止されていた。
しかし、恐れていたことが起きてしまった。

有栖川カレンは覚醒後、能力を制御しきれずに暴走。父親・母親を殺害後、肉体を取り込み膨張。近隣アパートの住民を殺害して回っているところをUGNに発見された。
死者9名。負傷者14名。
事故の現場は凄惨なものであった。
肉体を変形させた有栖川カレンの容貌は、｜亜純血《デミブリード》の影響で獣の要素が薄く、まるで手足の生えた内臓のような姿をしていた。
彼女が頭に好んでつけていた青いリボンを見て、ようやく彼女だと識別できる程度には姿形が変わってしまっていて、辺りに溜まった血液を取り込んで更に大きく、醜く変形して蠢く様はまるで“荒ぶる鮮血淋漓”のようであったと、その場に駆けつけたUGNエージェントの一人は語った。

その後彼女はUGNに保護、チルドレンとして"教育"されていくことになる。
この記録は機密情報であり、UGNの限られた人物にしか公開されていない。
もちろん、本人にもである。

三色奏良と共にUGNから逃亡、抵抗組織「アトランティス」を立ち上げた。
抗レネゲイド剤の投与が突然終了したことによって、戦い方にも変化が生じた。暴走する自身の身体を上手く利用して戦わざるを得なくなったのだ。
最初は戸惑いもあったが、深手を負った奏良の姿を見ると「自分がしっかりしないとダメだ」と強く感じ、今はある程度暴走の力を利用した戦闘にも慣れてきた。
強力な記憶処理剤を継続投与されていたこともあり、本人は自身の覚醒については一切を忘却している。