彼女の不真面目さはその人生の諦観に起因する。

UGNに入った直後から既に彼女にはモルフェウスの能力での武器の生成の才能があり、当時は不真面目でもなかったので周囲から高く評価されることが多かった。しかし彼女はそれを嬉しいとは感じていなかった。理由は自分でも理解していなかったが、褒められても特に何も感じることはなかった。

そんな状態のまま訓練が進み任務に出るようになった。そこで普通の日常を目にしたとき、認められても嬉しくなかった理由が「自分が欲していたのはこの日常だったから」と自覚。しかし同時に、自分の才は武器の生成であり、誰かを傷つける才であることもすぐに気づいてしまった。
「自分が傷つけるための存在ならば、自分は平和な日常の中にいてはいけない。」
彼女の諦観はその理解から生まれた。

この諦観が現在の彼女を形作っている。「自分の人生に幸福が訪れないなら、そんな頑張っても仕方ない。」そう考えてしまったために、多くのことからやる気をなくしてしまったのが現在の彼女である。
しかしそれでも、人を不幸にしないことと無意味な生き方はしないことの2つだけは守ろうとしている。「自分に幸福はないとしても他人の幸福を守ることができれば、少なくとも生まれた意味になるだろう」というのが彼女の考え方である。
そのため任務に対しては一定の真面目さを示しており、また人を守るということには積極的になっている。