容姿・経歴・その他メモ

　FHセル「ファントムストークス」のセルリーダー。
　
　戦争孤児。グリーンカラー。生後間も無くして反政府組織に誘拐され、少年兵としての訓練を受けた。
　人を殺した分だけ食事にありつけるという極限環境の中で、少年ながら心を失うことなく耐え続け、後天的な遺伝子操作などを受けても同様であった。
　政府軍による組織壊滅作戦後、他の少年兵達と共に引き取られるが平和に馴染めず脱走。
　放浪の末にイタリアの僻地で活動していた小規模なギャング・グループに転がり込む。
　その後はギャングのメンバーに良い意味でも悪い意味でも可愛がられており、やがてイタリアのギャング達を吸収合併していった「リグ・ヒンサー」に属することになる。
　
　覚醒時期は定かではないが、FHがその活動を公にし出した時点では覚醒済みであることが確認されている。
　「リグ・ヒンサー」内においても少年兵時代に培った戦闘技術を活かして攻撃手として名を馳せた。
　
　5年前、自らの衝動の在り方と生き方を見つめ直すためにセルを離脱。
　セルそのものとは一定の繋がりを保っていたようであり、時たま協力者として呼び出されることもあった。
　短い間だが軍属であった時期もあり、とにかく多方面の価値観や視点を得ることに執心していたよつだ。

　2年の旅の末、己が生まれついてのグリーンカラーであることを再び自覚。
　戦場の中で生きることを目的とし、混沌の中で自己を確立した彼は、旅の最中に出会った数人のオーヴァードと共に「ファントムストークス」を結成、今に至る。
　また、旅の途中に立ち寄った日本であるFHセルの要請を受け、レネゲイド技術を用いた実験の被験者となっている。
　彼が保有するAIDAはその時の産物で、「ファンタズマ」の識別名を与えられている。

　「勝てない戦はしない」主義で、UGNとの戦いは要請がなければ自分から仕掛けることはない。
　少年兵時代の経験からか技術面においても興味を示しており、レネゲイド技術についての知識を深めるために貪欲に勉強をしている時もある。

　彼本人はUGNに対して強い感情を抱いている節は見受けられない。
　
　アレウス本人はアルフレッド・J・コードウェルによるUGN壊滅宣言を「不愉快」に思っているようで、「ファントムストークス」の面々含めてセントラルへの忠誠心は高くない。彼を信用してもいない。

　FHが東アジアの遺跡より発掘した１２本の武器のカテゴリー「雷将神器」のうち、一本を保有している。
　ある仕事で同業のFHセルを潰した際に、そこのセルリーダーより奪取したもので、それを獲得して以降、アレウスはこれを用いた遠距離からの戦法を取るようになった。
　R技術実験の成果と、AIDAのサポートを受け、敵の周囲にレネゲイドで生み出した乱反射端末（レフビット）を展開し、光速で投擲した「雷将神器」を多重反射させることで広域をせん滅する。
　武器自体は格闘戦に用いることもできるが、「昔ならやってた」として今は固辞している。

　この戦いの様が「収穫」のように見えたこともあり、アレウスはリグ・ヒンサーを抜け出た以後、後見人の立場にあった男から「マスター・ハーヴェスター」の称号を譲られている。
　もっとも本人は名前に縛られるのを嫌い、別のコードネームを常に名乗っている。
　

【ファントムストークス】

　アレウスがセルリーダーを務めるFHセルの一つ。
　セル名は直訳して「亡霊の鸛」。
　霊に関する名前が付いているのは、「レイス」という称号が現在と過去で異なることを憂いた、という意図もあるようだ。
　今から三年ほど前にアレウスに賛同した者、あるいはアレウスと意気投合した者たちによって立ち上げられ、現在に至る。

　主な活動は傭兵稼業。
　表向きのカバーを民間軍事会社で通し、裏では他の同業──FHセルからの支援要請を中心に依頼を受けている。
　通常の傭兵組織と異なる点は「報酬」以外にセルの基準が存在すること。
　そして、その基準はメンバーごとに異なる。セルメンバー全員が集結することは珍しく、それぞれが個人で動いている。
　必要ならば招集するが、それでも全員集合よりは一人二人がバックアップとして呼ばれることの方が多い。
　それ故にメンバーは神出鬼没な側面があり、所在を掴みづらい「渡鳥の亡霊」として知られている。
　
　セルの方針として、「虐殺」および「弾圧」の仕事は請けないというものがある。
　リーダーであるアレウスが絶対としている方針であり、彼曰く「楽しくないだろう」とのこと。
　無論、依頼内容に応じて殺人などに手を染めることはあれど、依頼外の人物や目撃者を無闇に殺害するといった事は行わない。
　

セッション履歴