容姿・経歴・その他メモ

「初めまして。僕は坂口探偵事務所長の私立探偵…………いや、今回の件の責を担うUGN支部長、坂口慧悟だ」

「推理をするということは、人を暴くということだ。だから僕は、軽々しく推理をするなんて言葉は使わない」
「僕がするのは、完璧な推理だけだ」

　UGN直属支部併用探偵事務所【坂口探偵事務所】所長、私立探偵兼UGN支部長────コードネーム"星眼"『坂口慧悟』
　通称、"完璧推理主義"の探偵。

　表の顔は私立探偵、裏の顔はUGN支部長。
　草臥れた雰囲気に、ふとした時に愁を帯びた表情の見える横顔が目に留まる、そんな男。
　何処かフラフラとしていて、霧のように掴みどころが無い。にも関わらず、雰囲気に反して意外とコミカルな言動をする一面も持つ上、相手によっては苦労人ポジションに落ち着くこともある、何故だか関わるたびに信頼感を覚える不思議な人物。
　資産家の家に生まれ、レネゲイドウイルスが拡散した20年前、12歳の頃にレネゲイドウイルスへ感染。ピュアブリゲード〈ノイマン〉のオーヴァードに覚醒する。
　覚醒後、坂口はノイマンの頭脳によって数々の難事件を解決し、一躍時の天才児となった。
　併し、暴いてはいけないこと、踏み込んではいけないこと、知りたくなかったこと───時に、そうしたものすらをも明かしてしまい、果てには超人的な推理で悪事を暴いた事件の一つで、犯人が自害を選んでしまうという案件も生んでしまう。
　更には父の悪事も暴いてしまい、裕福だった家は没落。母の行方は知れず、孤児院で一人育つこととなる。
　併し、周囲との触れ合い方に戸惑い、人と距離を置いてしまう。若さながらに居心地の悪さを感じ、早々に事務所を設立して自立することを決意。
　それから時は流れて数年後、17歳になった坂口は、15歳から探偵業で貯めた資金を使い、成年者と同等の能力を有すると認められ、坂口探偵事務所が設立され、この先も1人で探偵業を続けていこうと考えていた。
　だが、更に時は流れ、13年後。UGNのトップ着任直後の霧谷雄吾からスカウトを受け、UGNに加入することとなる。

　特異の集まりたるUGNで、頭脳の特異性において同等とも言える少女、"テレーズ・ブルム"と知り合ったことを皮切りに、人と深く関わることを避けるクセも抜け、現在のUGN支部長の立場となったのが、今の坂口慧悟である。

　こうしたルーツから『推理をする』という表現を軽率に使うことを敬遠している。言葉の底に必ず軸が通し、悪ふざけでもない限りは発言一つ一つに必ず裏付け、正に『完璧な推理』と称するもののみを『推理』と呼んでいる。



完璧推理主義で、胡乱気で、過去の傷があって、それでも真っ直ぐに愚直で、ユーモアのある渋い二枚目の男。
それが、坂口慧悟という人間である。

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