サラマンダーのピュアブリードにして"変異種"。
その性質は熱を扱うサラマンダーの中でも、とりわけ"熱を奪う"という事に特化していた。
自身の周囲に存在するあらゆるモノからその熱を瞬きの間に奪略する異能は、生命を容易く刈り取る。
また、対象は有機物・無機物を問わず、発動した際はかなり応用も効く。

絶大な効果と範囲を誇るが、"出力の調整"と"能力未使用時の維持コストが凄まじく悪い"という欠点を抱えている。
それは、彼女のレネゲイドが『奪った熱量を糧とし、自身や宿主の生命維持エネルギーとして還元する』
という性質を持つが故のものである。

過剰な熱エネルギーを取り込む機会のない日常生活に於いて、それは単なる負担として、宿主に重く圧し掛かる。
そのため、宿主はエネルギーの代替手段を常に確保し続けなければならない。

上記の理由から、本人は多量の食事からある程度のエネルギーを賄う事にしており、
それでも補えない分は、普段から能力を半開放状態にする事で周囲の大気から熱を奪い続けて釣り合いを取っている状況なのだ。