遺産「必中の弓」を守護する使命を負った家筋である「日浦」家の生まれ。中国地方の山奥にてひっそり暮らしている。
上記のような家柄としての使命を代々何百年も背負っているためか、家同士の結びつきが良い方向にとても強かった。家族、親族というものを時に背中を預け戦う仲間、時に帰るべき居場所、そして時に使命と平和への祈りを後世に伝えていく存在として大切に扱っていた。明自身も両親や他親族から非常に大切に育てられた。

彼女が6才を迎えてすぐのこと。日浦家は遺産を狙ったFHセルの連合の強襲を受ける。多くの犠牲を出し、オーヴァードも非オーヴァードも命を懸けて遺産を守るために戦うも、多くの者が命を落としていく。戦力差は火を見るより明らかだった。武装した30数名以上のオーヴァード相手には歴戦の日浦の勇士と言えども歯が立たなかった。
そんな悲劇的な状況を見て、少女は飛び出した。根拠はないが、自分が遺産の力を使うことができたなら、この戦いを止められるかも知れない。と。

結果。
適合には成功したが、犠牲はあまりにも大きすぎた。UGNの救援部隊が来るまでに、明自身が覚醒に至るまでに、遺産こそ奪取はされなかったものの、多くの日浦の人間が命を落とした。父、母、祖母、叔父…彼女は多くの大切な人たちを失った。

その後はUGNに所属。二度と目の前で大切なものが奪われないように、自分と同じような悲劇が起こらないようにと力を付けていく。
同時にチルドレンとして配属された先の支部の面々に接し、支えられ、絆を深め成長していく。最初こそ生家での出来事が頭を過り距離を置いていたが、徐々に徐々に関係が作られていった。今では他愛ない日常が何よりも大切になっていった。

現在所属している支部の面々と、非常に強い絆で結ばれている。比較的年上であること、生い立ちからか自分より下のチルドレンをやや過保護に接している。
同じ支部所属の竹森 文乃に何気なく「明さんみたいな人がお姉ちゃんだったら良いなぁ」と言われたことを、非常に嬉しく思っている。