神城グループの一派が製造した変異型生物兵器の一つ。
胚の段階からレネゲイドの実験によって改造されているため、元々の親といえる個体の外見的情報等は引き継いでいない。

無形の液体生命（ゲームに出てくるスライムに似たもの）を生み続けている。
母体としての機能が身体の大半を占めているため、改造の段階で機能が消去されており
発声器官や嗅覚と味覚はまったくなく
痛覚を軽減しようとした結果、触覚全体が鈍くなっている模様
だが、体内への刺激は感じるらしく。職員の一人が面白半分で辛み成分を栄養剤に混ぜた際には目を丸くしたあとしばらく悶絶していた。
※その職員は後程、管理人による制裁を受けた模様。
腔内（もはや口としての機能はほぼ備えていないため口内ではなくこちらで表現する）
腔内に歯はなく舌はかなり退化しているため流動のものをかなりの時間をかけて摂取することしかできない。

ガスマスク型の制御装置は本来の用途のように腔内等への刺激を防ぐ機能こそ備えているが。一番の機能は彼女の有毒性を持ったRBを自動で大量生産能力を阻害することで抑制し制御するためのものである。

着用している拘束具にもレネゲイドの効果を阻害する効果があり、彼女の肢体をかなり制限しているが何故かこの個体は気に入っている模様。

　最愛のあのひとが訳の分からないことを言いながらどこかへ行ってしまった。
私の研究を活かして、あの人の模造品を作ることを考えもしたけど。あの人とまったく同じ性質をもっているのなら、それはきっと私のもとから消えてしまう。
なら、あの人と私の子供を造ろう。
あの人の研究データはたくさん残ってる、あの人の欠片も、あの人と愛し合った日々の中で遺してくれたものも、たくさん残ってる。



たくさんつくった、でも、みんなよわかったから、みんないじってあげた。
よわいとあのひとをつかまえにいけないから、あのひとをつかまえたいから

最愛の女性が狂ってしまった。レネゲイドを用いての医療分野の開拓は彼女と私にとって最高の目標かつ、使命のようにも感じていたのに。
彼女の些細な変化に気づいてあげることができなかった。
彼女は私たちの成果を、生物兵器という形で歪に彩り始めた。
私は、彼女のもとを去ることにした。

彼女は遺体となって発見され、彼女の周りには小さな子供たちがいた。

彼らを調べているうちに、酷いことがわかった、今までは人工器官にて培養していた実験体。
彼女はこの子たちを生育する過程において、私の遺伝子をもとに自らの身体で妊娠し、その受精卵で兵器を作り上げて、人工的に造られた私たちの子供を、彼女は改造したうえで出産し、その負荷に耐えられなかった。
彼女が作り上げたモノは人間となってしまった、彼女の研究の産物はいままで自我を、魂を獲得したことはなかったのに。
なにが彼らにそれを与えることになったのかはわからない。
この子たちに父親面する権利など私にはない。


あの老紳士の研究機関に預け、UGNと共同となって保護してもらうことにしよう。
みんな今は精神的にも肉体的にも不安定だ。学校に通わせるのもいいかもしれない。
私は彼女を止められなかった罪で消されることとなったが、この子たちは守れた。
今はそれで満足だ。
〇〇〇〇、長男のおまえには一番迷惑をかける、みんなを守ってあげてくれ。お前は、心も体も強いから、大丈夫さ。
〇〇、芸術家の道は険しいだろうけどな、今から努力を続ければきっといつか届くはずだ。
〇〇〇、勉強が好きってのは長所なんだけど、みんなと仲良く遊んだりも大事だぞ。
〇〇〇〇〇、喧嘩っ早いとこは彼女譲りかもしれないな、みんなと相談して慎重にな。
〇〇〇〇、ヒーローになりたいんなら、よく遊んでよく寝て、みんなと仲良くな。
〇〇〇〇、好き嫌いしないようにな、おっきくなるんだぞ、歩くとこを見たかったなぁ。
〇〇〇、〇〇〇、二人はまだ赤ちゃんで私からはほとんど何もしてあげられなかったな。ごめんな

みんなが大きくなったら、いっしょに酒でも飲みたかったなぁ。