とある事件をきっかけに大切な人を失った。
足取りを追うため、4年前のSID発足時に異動した。

SIDの特別協力者と出会ううち、吸血鬼全員が悪ではないと思い始めた。
だからこそ、悪事を働く鬼は容赦なく灰にしなければ。

血契を結んで以来、大切な人のことが思い出せなくなった。
でも記憶なんて力のためなら些細なことだ。“いた”ことさえ覚えていればそれでいい。
だって会ったら思い出せるに決まってるんだから！

青澄了：
「いつもお世話になってます！　どうすか最近アツい恋バナとかないんすか？　なんだかんだアタシの面倒見てくれる辺り青澄さんって優しいっすよね～、たは～～～！！」

水谷鮎美：
「鮎美さんのおかげで吸血鬼になりたくなくてもなっちゃう人がいるって知ったっす……。でも鮎美さんは色々あったのにいつも朗らかですごいっす！　こんな素直で一途な女性になりたいっす～！」

攻撃値7+2＝9
①憎しみ　9+2=11
②復讐　9+1=10

♠技 8→7以上で成功
♣情 10→5以上で成功

なかなかどうにも、アタシは日比屋警視みたいにはなれそうにないっすね！
涙はぼろぼろ出てくるし、庇おうとしたら庇われるし、割り切るのだって難しい。
でも、あの子に会うまでは。
この子の冷たいてのひらを借りて、成し遂げないと。

……「笑顔が似合う」って、言われたっすもんね。
よーし！
明日からもみーちゃん、がんばっちゃうっすよ！

今度こそ、守れた。
守れたって言って良いっすよね、鮎美さん。

しかしこの年になって一回りも下のお友達ができるなんて、照れちゃうっすね～！　お友達なんて言っちゃうと、またツンツンしちゃうかな？　でも、とっても友達想いの良い子だってことはもうたっぷりわかっちゃってるっすからね。
さっちゃんの周りに優しい子が集まってくれて、おねーさんは安心っす！
お友達のお誕生日をお祝いできるように、さっちゃんにハッピーバースデーの歌でも教えてあげちゃうっすかね？　なぁんて！

……きっと、アタシの方がさっちゃんより先にいなくなるだろうから。
その時に傍にいてくれる誰かが、たくさん、たくさんいてくれたらいいなあ。


さーて。
アタシもアタシで、大事なあの子を早いとこ見つけてあげないと。
必ず必ず必ず出会えるはずだから、待っててくださいね、誰かさんっ！