■設定

乙女 琉衣(おとめ るい)

妖艶な雰囲気を漂わせる美女。
母性の塊と言えるほどに愛情深く、人間だろうと吸血鬼であろうと仲間であれば優しくまるで母親の様に接する為、彼女に心酔するシンパが多く、進んで彼女の協力者になる者が斬鬼衆の中、時には他の組織にも多数いる模様。
基本的には誰に対しても平等に接する彼女であるが、特に血盟――自分のパートナーである吸血鬼の事を溺愛している場面が多々目撃されている。
その反面敵に対しては容赦がなく、戦いの場面では残酷な一面を露わにする。

彼女は精氣の流れを視ることができる、特殊な眼を持って生まれた。
幼い頃、両親に自身が見えている“普通ではないもの”を伝えてしまい、気味悪がった両親が知人に相談。
その知人が対鬼組織のひとつ斬鬼衆の隊士の一人であり、彼女の力を確認しに来たその隊士は、一目見て彼女を危険な存在だと判断した。
彼女を放っておけば、彼女はいずれ吸血鬼・業血鬼に狙われ命を落とす事になるだろう。殺されなくてもその力を利用され、逆に人間側に大きな損失を齎す可能性があると危惧し、両親に彼女を引き取りたいと交渉。
元々ある理由から金銭的問題を抱えていた両親は彼女を渡す代わりにと金銭を要求。資産家であった隊士からかなりの額を受け取り、彼女はその隊士に引き渡された。

成長してから知った事だが、その隊士には当時の彼女と同じ年齢の娘がいた。しかし、業血鬼が起こした事件で亡くなり、悲しみに暮れていた時に彼女と出会った。
死んだ娘と、彼女を重ねていたのだろう。彼女を引き取った隊士は、彼女を自身の養女にし、本当の娘のように彼女を育てた。
自身が所属する斬鬼衆にも彼女の存在を明かさず、直隠し、彼女にも何も語らなかった。
お前は自分の好きなことをして生きなさい、が、その隊士の口癖だった。
彼女は料理が好きだった。育て親の隊士が自分の作る料理を食べる時、とても幸せそうな顔をした。その表情を見るのが好きだった。
いつかお店を開いて、もっと美味しいごはんを食べさせてあげる。彼女はそう育て親の隊士と約束した。

しかし、その約束を果たす前に育て親の隊士は死んだ。業血鬼に殺された。
そして、彼女の存在は斬鬼衆に知られる事となり、吸血鬼と血契を結ぶことができる人間――“特務隊士”の素質があると判明したことで、斬鬼衆に来るよう説得をされる。
最初はやりたいことがあるからと断っていたが何度も何度も説得され、最後にはやや脅しのようなことを言われ、彼女は仕方なくそれを了承。斬鬼衆の一員となった。
斬鬼衆の信念などを否定する気はないが、考えはあまり好きではない。

育ての親が亡くなったあとも料理の腕を磨き続け、今ではプロ並みの腕前を持っている。彼女の作る愛情たっぷりの料理を食べると元気が出る、と言われており、斬鬼衆の仲間たちに振る舞うことも少なくはない。
いつか育て親との約束の一つであったお店を開いて、自身の作る料理を沢山の人・吸血鬼たちに食べてもらうのが夢だが、業血鬼にとって脅威となり得る自身の眼のこともあり今の状態では不可能だと言われている。
その夢を叶えるためにも業血鬼との戦いに身を投じることにした。

現在は資産家であった育て親の遺した屋敷に住んでいる。

一人称：私
二人称：あなた

■本当の彼女

■立ち絵

絵師：くら様

■イメージカラー

heliotrope(ヘリオトロープ)
#9079b6
※ヘリオトロープは実際に存在している花の名前でもある。
↳花言葉は「愛よ永遠なれ」「献身的な愛」「夢中」「甘い誘惑」「余韻」「熱意」「熱望」

■補足

セッション履歴