設定・その他メモ

▶外見
金髪に碧眼、白人種の外見。華奢ではなく全身にしっかりと筋肉を備えているが、バランスが取れて手足が伸びやかに見える。
物語に出る王子様のイメージに似た外見。
服の下は、全身の至る所に縫合痕が残り、肌を出すことを好まない。

▶性格
柔和で温厚。滅多に声を荒げない。特に年少者に対しては庇護すべきと考えているため、丁寧に手を取り指導することを好む。
怒りの感情の発露が不得手だが、自分の中で譲れない点については決して引かない強さを持つ。

▶設定
第1次世界大戦時に、密かにヨーロッパの某国で研究された“聖体降臨実験”の成功例。ナンバーⅨ（ナイン）。

聖体降臨とは、聖字教における聖人の遺体である聖遺物を利用した実験で、聖人の類稀な人心掌握能力と、
吸血鬼の不死の肉体を備えた聖体を生み出す目的の冒涜的な実験だったが、屍鬼実験の例に漏れず、復元された死体は生前の人格とかけ離れ、最後は、最終被検体ナンバーⅩ（テン）による研究者の大量殺戮が引き起こされて、実験は永久凍結された。

ユベールは、フランスのポワシーで発見され聖字教でも秘匿され続けた、聖王の分割された遺骨から屍鬼として復元されたが、生前の異教徒を弾圧し幾度も戦争を引き起こした独善性は失われ、芸術と平和を愛する凡庸な性格のみが残る。

身勝手な崇拝に満ちた研究者の理想を押し付けられた結果、“理想の聖人”の外見と能力を持ち、慈悲をもって周囲の人間を否応なく己に狂信させるため、すぐに宗教団体が生まれてしまい、長く一つの場所に留まることが出来ない。

研究所から脱出してからはヨーロッパ中を転々と逃亡していたが、第2次世界大戦の終戦に合わせて、ドイツから日本に逃れる。
当時の異端改宗室の穏健派と接触し、過去の非人道的な実験内容の秘匿と引き換えに、現在は監視を受けながらも身柄を拘束されることはなく過ごしている。依頼があれば、異端改宗室の救済に協力している。

志宇井とは彼が幼い頃に一度出会い、迷子の彼の手を引いて家に連れ帰ったことがある。
その後街から10年離れていたが、最近になって戻り、彼と再会する。

▶元の世界（推奨：東京UTM）に帰りたい理由：
この世界が私たちの故郷だから。

一人称：私
二人称：君

盾

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