ゆとシートⅡ for BLP(ブラッドパス) - ゆと工公式鯖

冬月 菊乃 - ゆとシートⅡ for BLP(ブラッドパス) - ゆと工公式鯖

冬月 菊乃(ふゆづき きくの)

プレイヤー:あやっきぃ

ファクター
吸血鬼
起源
鬼物
流儀
群団
練度
1
能力値
12
6
副能力値
耐久値
32=(12+20)
先制値
10=(6+4)
外見年齢/実年齢
性別
所属
SID
過去
最高傑作
経緯
妥協
欠落
悲しみ
外見的特徴
きらびやか
住まい
同居
三面鏡が欲しいですねぇ
使用武器
相方

血契:爪羽 茜(つめば あかね)

プレイヤー
枳はどり
信念/職能
金愚/狩人
年齢
25
性別
喪失
哀れみ

痕印

位置
背面
形状
相手からの感情1
興味
相手からの感情2
恐怖
約束
娯楽/化粧しなさいお洒落しなさい!週1でいいから!

血威

名称タイミング対象解説
絶命共撃 いつでも 単体※ あなたと[パートナー]で1枚ずつ捨てる。対象の[捨てたカードの数値の合計]以下の[生命カード]1枚を破壊する。
敵切妖途 攻撃 単体※ 対象の[生命カード]1枚を、スートと数値を無視して破壊する。
先手読詰 いつでも 単体(血盟)対象は即座に「タイミング:攻撃」の<特技>を使用する。その<特技>で破壊できる「生命カード」の数値に+3する。

特技

名称タイミング対象代償条件解説
武器攻撃 攻撃 単体 手札1枚 なし 対象の7以下の[生命カード]1枚を破壊する。
血研ぎ 調査 自身 ハート1枚 シナリオ1回 あなたの[調査]の代わりに使用する。あなたの[調査力]は0になるが、あなたとパートナーが[最終決戦フェイズ]に<特技>で破壊できる[生命カード]の値に+2する。パートナーは【耐久値】を5点失う。
覇道進軍 解説参照 単体※ ダイヤ絵札1枚 ラウンド1回 対象が[生命カードを破壊する]効果の<特技>を宣言時に使用する。その<特技>を[対象:2体]に変更する。対象が[血盟]なら、その<特技>で破壊できる[生命カード]の数値に+2する。自身不可。

設定・その他メモ

セリフ:

「アタシを手に取ろうってんだ、せめて最低限、装ってくれなきゃァ困るよ」

「わっちは吉原が太夫に受け継がれた花、吉原の終わりを見届た鬼。」

  冬菊の銘に賭けて、この子を散らそうなんて下郎を見逃す道理はありんせん」
 

「サ、見惚れてる間に極楽浄土へ送ってやるよ」

設定:

花の連なるびら簪を主体とする、装身具一式。とある花魁が心中に使ったと言われている。
赤く染まったまぁるい菊花が揺れる。

廓言葉で煙に巻くように振る舞うが、地は面倒見が良い。

もとは武家の姫君の輿入れの為に作られたもの。とある職人が一生に一度というほど精魂込めて造った最高傑作であり、揃えて身につければ誰もが見惚れ、その人を愛さずにはいられないと謳われた逸品。
その後引き継がれ、流れ流れて吉原に。格の高い太夫に譲られ、それから代々、店の看板太夫が大事に扱ってきた。
櫛、笄、二つ又の珠簪、びらびら簪、半月簪、などさまざまな飾りの一そろい(前挿しの左右、前櫛、中挿し、笄、後挿し、その他たくさん)が、菊の意匠で統一されたもの。初期からうっすらとした意識を持っていたのが、吉原で人に継がれるたびに自我がハッキリしていったようだ。(絶妙に装着者の命をちょいちょいつまみ食いしている)
それぞれに人格があるらしいが、現在の主人格として振る舞っているのは銀の半月簪である。(櫛が起きていたころは櫛が頭領だったとかなんとか)

だいぶ長いこと使われてきて、疲れた女たちを労わるために料理を覚えて、繕い物をして、と過ごしてきたがために、ひと昔前の良妻賢母みたいなスキルツリーをしている。得意料理は里芋の煮っころがし。
最近の趣味はタブレットでようつべの料理動画やつい…えっくすくんでお料理マンガエッセイとかを漁ること。なるほどね~今こんなふうに料理するのねぇ。竈からIHまで使いこなす。電子レンジ料理がマイブーム。なんで箱に入れたら加熱されるんだろう(わくわく
パソコンも使えないことはない。でも報告書は正直手書きの方が楽。ローマ字入力はできない。

美しくあれかしと願われた物なので、装着者は装着時に限りAPPがガン上がりし微笑むだけで相手を魅了状態に落とす効果を得る。敵への攻撃は主に魅惑幻惑精神攻撃。美しさとは力なり。つけた者を強制的に“美しい”概念まで押し上げる。もはや呪物レベル。
地雷を踏まない限りは無害な、肝っ玉母ちゃんもといお姉さんである。

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カラーコード
D8E698

履歴

前日譚

経緯:花は未だ朽ちずに燃えている

ころりころりと歌が転がる。
「おどま盆ぎり盆ぎり盆から先ぁお〜らんど」
その足元にひとつ死体が転がっていて、彼女は何の気無しにそれを避けた。辺り一帯、崩れた瓦礫と建物と、それから死体ばかりだった。風雅な街は見る影もなく、ぱちぱちと炎が爆ぜるほかは、ただ死にゆく者の呻きと、死んだ者の鳴らすわずかな腐敗の風の音がするばかり。
「盆が早よ来ぅりゃ、早よ戻る」
きっと地獄はこういうんだろうなぁ、それともこれより酷いのかしら。ねぇ姐さん、と、腕の中の少女がくすりと囁いたので、さァねェと笑ってやった。女の身で横抱きにできるほど少女は細く、軽かった。それもそのはず、少女の足は見るも無惨に潰れていた。揺らすだけでも激痛が走るだろうに、顔色ひとつ変えないところを見ると、もうだいたいの痛覚が死んでいるのかもしれなかった。
まぁ、血だの煤だのにまみれて、顔色なんて見れたものではなかったのだが。
「おどま勧進勧進、あんひとた〜ちゃあ良か衆」
少女がねだるから、子守唄がわりだったお座敷唄を口ずさんでいる。どこの土地のものだかこの身は知らなかったが、どこの土地の子守唄も知っていた。あちこちから女が集められて、泣いて縋って笑って朽ちていく街だった。その夜をただ見守り続けたモノは、最後に異形を姉と呼ぶ少女を抱えて、街の大門を目指した。別に街の外へ逃げ出そうってんじゃない、もはやそんな時間は残されていないし、百万が一に逃げたとして、抱えた少女は朝には事切れるだろう。そうして自分も。
門を越えれば一本松が見えるはずだ。そこまで連れてってやろうと決めていた。
「良かしゃ良かぁ帯、良か着物」
大した距離ではなかった。ちょっと死体と瓦礫が多かったけれど、そんなものはぽんと飛び越えて仕舞えばいいだけのこと。女の足で一刻もかからずたどり着けるようなところに、どうしたって二人は今まで来れなかったのだ。
街が燃え落ちる。人が叫んでいる。
ここまで来たけど姐さんはどうするの、と、ひゅうひゅう気管を鳴らしながら少女は不安そうにつぶやいた。
「あんたを飾るために作られたモノだから、あんたが死んでまでどうこうしようたぁ思えないんだよ」
人ならぬ身の、ただ胸の内を開いてみればそれしかなかったのだ。
別に、この子のことじゃあない。今まで自分を飾った主は何人もいた。その中には姫君もいた。ただ、この子で最後だろうと察しているだけだ。
まだ嬉しがらせを言うのね、姐さんは甘やかしなんだから。
「ああ、朝だね」
それが少女の最後の言葉だった。女の言葉だったかもしれなかった。
どちらにせよ同じこと。あとには着飾った少女の骸がひとつ、着物の端をこげつかせ、両足は潰れた無惨な姿で、しかし花簪だけがひとつも曇らずに死に顔を飾っていた。

吉原の大火。
街の外まで逃げ出した花魁がひとり事切れていた、その身が最後まで飾っていた簪一揃い。死体から剥ぎ取られたそれが後に競売にかけられ、好事家に引き取られ、散逸しなかったのは奇跡か妄執か。
一揃いであることに意味がある、と美術館に収蔵されさえした逸品。
「ばかだねェ、もうアタシしか起きてないってェのにサ」
櫛もこうがいも、珠もびらもみぃんな眠っている。あとにはひとり、冬景色になぞらえた半月がただ在るのみ。
「それでいいなら連れてきな。アタシはもう、江戸が燃えるのを見るのも、子供が泣くのもたくさんだよ」
元より朽ちるのを待つばかりの身だ。それが役に立つというなら遠慮なく使い潰せと女は噂を聞いて回収に来た警察の誘いに乗った。最盛期ほどの力は出せずとも、ひとり飾るくらいは果たして見せようと、ふてぶてしく笑って見せたのだった。

参考:五木の子守唄

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No. 日付 タイトル 力の向上 GM 参加者
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