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【キャラクター概要】
元人間の吸血鬼。
生前はチリと同じ職場に勤め、チリとは仕事終わりに食事を一緒にしたり、時には宅飲みで互いの家に出入りすることもあるくらいには親しい関係だった。
チリに対して好意を抱いていたのは確かで、吸血鬼となった今も変わらない。チリも、自分のことを悪くは思っていなかったのではないかと思うが、年の差や、居心地のいい関係性を壊すのを恐れて、言うことはなかった。

チリと共に業血鬼の引き起こした事件に巻き込まれ、殺されそうになったチリを庇って自分が犠牲になり、死亡した。
だがその後、吸血鬼となって生き返り、SIDに保護され吸血鬼、業血鬼の存在について説明された。
現場から保護された人間にチリがいること、チリが血盟を組み、業血鬼と戦うことを選んだと聞き、自分がチリと血盟を結ぶとSIDに申し出て説得した。
チリが他の吸血鬼と血盟を結ぶこと、危険な戦いに身を置くことになるのに傍にいられないことを看過できなかった。

だが、チリが自分は死んだと思っているということも分かっていたし、自分が吸血鬼になったことをチリに知らせたくはないと思い、自分の正体を隠して血盟を結びに対面する。
「あなたが、大切に思った人への想いを、忘れないでください」
自分の正体を明かすことはないけれど、チリが以前の自分を大事に想ってくれていたその事実を、失ってほしくない。
それが約束という名の呪いであると―――血盟を結び、『大事な人』の記憶を失ったチリが、それでも大事な人への想いを忘れない姿に、空白となってしまった『過去の自分』を想って微笑む姿に、彼女に忘れることを許さない呪いを植え付けてしまったのだと、理解する。

自分はアオキ。あなたの相棒となる吸血鬼です―――約束は、忘れないでください。

正体を隠す仮面を外し、顔を見せた自分を見て不思議そうな顔をするチリに、人間である自分への想いが残り続けることに、安堵した。

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