設定・その他メモ

「────オマエさぁ、まだ俺に勝てると思ってるわけ？」

生い立ち

赤桐の血筋に突如生まれた「碧星の瞳」の持ち主。一族の誰も誕生を予想だにしていなかったその希少さにより物凄く甘やかされて育つも、美しい容姿であることも相俟って打算で近付く人間も多い上、瞳だけでも欲しがる人間から命を狙われたりと、周囲の人間を全て疑うような人間不信に陥った時期もあった。

襲われた時に身を守れるようにと武道を学び、成長期に背丈が大変伸びたことで近寄りがたい雰囲気を醸し出す見目になった。生来の人間不信のせいもあり友人は少ない。そんな中で高校時代に得た『親友』・幸という存在は彼にとっても特別中の特別だった。

きっかけ

いつもと変わらない、何の変哲もない待ち合わせをしていた日。「ごめん、30分遅れるね」というメッセージを受け取って少し拗ねた顔で幸を待っていた時。
幸が居るはずの場所で業血鬼が暴れ死者が大勢出たと聞いた時は胸が裂けるような思いで即座にその安否を確認しようとしたが、そこで目にしたものは吸血鬼を捕縛したと言う斬鬼衆、夜者になってしまった親友、そしてその身体に刻まれた“血枷の咒”。それは、今まで自身の宿命を見て見ぬふりしてきた彗を牙狩りの道へと進ませるのに十分過ぎるものだった。

プロファイル

身長:190cm(くらい)
嗜好品:甘味全般、親友
苦手:酒、親友以外の人間の感情の機微
　

俺が赤桐の生まれで良かった。ここなら業血鬼を斃す為の情報も技術も金も全部簡単に手に入るから。

あんなに捨てたかったこの眼も、オマエをこんな目に遭わせたクソ業血鬼を地獄に落とすことができるかもしれないと思えば、今は感謝しかない。

俺はオマエが幸せになれんだったらもう何だっていい。

そのためだったら俺は何だって捨ててやるよ。