運命様のおかげで死にかけても寸でのところで生き延びる。
全ては運命様の言う通り。
俺の意思など無駄との仰せだ。ははは。

真莉愛
後から血盟になった、俺より低い、手首から、ばんそうこうを持ち歩くタイプ。
血盟になってなくても最高位の司祭だかなんだかにまで自力で上り詰められそうまである。改宗室の吸血鬼らしくあろうと頑張っている様子は、監視者の俺としては喜ぶべきだろうが、肩の力を抜いたほうがいいんじゃないかなーとも。真莉愛本人のやりたいこととか、なんか……こう……真莉愛個人の幸せはとか……？　ただそこを突いて変な思想に目覚められても困るわけで……あー。まあ家族は元気らしいし、余計な心配か…………。
贖罪者ってちゃんと帰省とかできるのか？　血盟の外出許可だの調べておくか……。

ヴィル
先に血盟になった、いつも首から、確かに猫かもしれない、バイオリンを嗜むタイプ。
自称通り優秀なのは知ってたが、真莉愛のおかげで親しみやすさがよく見えるようになった。同じ吸血鬼だからか？　この調子で真莉愛とセットなら大丈夫だと上が判断してくれたら、ちょっとはヴィルも過ごしやすくなるだろうし……せめてヴィルの優秀さだけでも他にも伝わればな……。慣れれば話は通じるし、色々と見てて面白い……と報告しても聞く耳持つ人間がいないところが……難しい。
俺はヴィルにだいぶ楽させてもらってるわけで、少しは返しておきたいんだがなあ。脱走の手伝い、以外で。
どうしたもんか……あー……………………ｚｚｚ。