詩稔　シス
シネンシスの花から
花言葉は「永遠の愛」
彼のすべてを表す言葉です

彼は気がつくと少年の姿に戻っていた
そこにいたのはつぐみが生きていたころのすがたのマリアがいた
かれは戸惑いつつも正体をばれるわけにはいかないのでシスとしてふるまう
そうしているうちに友人のアオとつぐみと過ごすのが楽しくなってしまう
しかしオレはいいが彼女だけでも返さないといけないといろいろ調べる
その過程でアステルとしてつぐみに話しかけやはり彼女はマリアなのだと確信する
しかしシスを演じているうちに彼は今までのことは夢でこちらが現実なのではないかと思うようになる
神社で願いごとをする......決してかなわないとわかっていても
そうして迷いながら過ごしているうちに家に帰ると母がいた
泣きそうなくらい残酷で吐きそうなくらいの甘い幻想だった
彼には耐え難くその場から逃げ出そうとするがマリアに止められる
彼はそこでマリアの中の母と会話し「幸せになって」といわれ自分の今生きている理由を思い出す
「彼女を守ること」
それが唯一残った彼の目的だ
そしてアオと決戦に臨む前に意図せず正体がばれてしまう
かれはあえて残酷な真実を突き付けることにした
「きみの父親は僕が殺した」
オレは彼女に殺される理由がある
ずっと断罪されたかった。許さないと罵詈雑言を浴びせてほしかったのだ
アオと決着をつけて帰ったら殺してくれと彼女にいい戦う
アオと闘い終わった後三人で過ごした秘密基地でその世界を終える

その後三人の願い事を書いた神社で彼女を待つ
彼女にとって残酷でもちゃんと選んで殺してほしかった
しかし彼女は残酷なほど優しく「アステル」を殺したいという
彼女は仮面を砕いた。嘘はなくなった、しかしシスとしても生きられない
だから彼は願った新しい名前をつけてくれ
そうして彼は「ゼガイ」として「ナズナ」と新しく生きていく。