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魔術の名門である『常盤家』の長男。
長男として生まれたことだけでなく確かな魔術の才もあったことから、幼少より後継として手厚く育てられた。
奔放な性格ゆえに家柄や周囲のしがらみには疎く、弟の千影にも普通に兄として接してきている。

ある日忽然と姿を消した。その後行方が知れることはなかったが、3年経ってやはり唐突に弟の元に戻ってきた。
話によると吸血鬼によって血を吸われ絶命し、その後に夜者として復活したのだという。
かの吸血鬼から逃れるためなのか、弟へ血契を懇願しブラッドパスを繋ぐこととなった。
その際に『自身が生きていることを秘匿すること』を約束としているが、真意は不明。

弟へはまごうことなき愛情を持って接している。一見は弟想いの良い兄であるが、一方で独占欲も相当強い。
家柄による育ちの歪みなのか、深い愛情からくるものなのか、相手を自分の体の一部であるかのように思っている節がある。
故に、その愛によって自由を奪っている現状もまた事実である。

夜者として生きる地盤の確保のため、弟が通う学館へ『特別保護生徒』と言う名目で所属。
表向きは生徒ではあるが、素性は不明で学科などにも属してはいない。
普段は弟の補佐として隣にいるか、図書室にこもっている様子。
特別保護生徒の待遇は特別研究生より優遇されたものであるが、本人の魔術の力量の高さ故に許されている。

魔術は天文学を主体としたもの。増幅は基本身体行動のみで行うが、大掛かりなものの場合魔法陣を用いることもある。
己自身を増幅器とする魔術体系であるにも関わらず、身体装飾の類は一切ないことからも素養の高さが伺える。

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