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高校入学直前に両親が蒸発し、学生時代を勉学と労働だけに費やして8つ下の妹を養って生きてきた男
そのため絵に描いたようなドシスコンであり、妹の将来を支えるために学歴は確保するため成績は維持、それでいながらバイトを元手にした投資で荒稼ぎするというハイスペ。唯一の欠点は流石に時間が物理的に足りなかったからか家事が不慣れということではあるものの、あくまでできる人からしたらの視点であってできないというわけではない

そんな妹のために人生のおよそ全てを捧げるつもりで大学へと入学し、早々に単位を終わらせ労働や将来のための資格取りに精を出し始めていた大学3年の秋。帰宅するとそこには無残に荒らされた家とちょうど妹を攫う業血鬼の姿があった
助け出そうと手を伸ばすも、敵うはずもなく腹部に一撃を受け払いのけられる。過ぎ去る間際、『熟れてから食す。助けたいなら二十歳となるその日までに来い』と告げられ、家に残されたのは重体の己と荒れ果てた空間のみ

暫く入院したのち、大学には休学届だけ提出し妹を取り戻すために人の心を投げ捨てる。真っ当な手段で届く相手ではない以上、外道へと身を堕としてでも願いを叶えなければならない。全ての罪過は妹を取り戻したあとに報いを受ければそれでいい、と

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