「出自：魔術士」
　聖歴983年にスピアルゾンにて魔術士の古い家系であるロンフォーク家に次男として生まれる。
　ロンフォークはスピアルゾンを本拠として代々"霧の森の女王"に仕えてきた名家である。ラザロの父は黒曜城決戦で戦死しているが、母と兄は存命。
　また、ロンフォーク家はヒューリン国家であるグランフェルデンに宮廷魔術士を輩出した過去があり、その際に爵位を授けられている(だが、時の宮廷魔術士"厳冬の"ロンフォークは対魔族戦で死亡した。ラザロにとっては曾祖父にあたる)。

「境遇：裏切り」
　ラザロは兄にスピアルゾンの本家を任せ、家の伝統に従いグランフェルデンへと渡ることとなった。
　グランフェルデンでは20年以上もの間、王立図書館に勤めながら学者として"粛清の予言"の研究をしていた。主たる著書は『粛清抑止論』であり、その中で「火の時代の始まりと共にもたらされた予言は魔族の軍拡を抑止する効果があった」と論じている。
　ラザロの予言学者としての人生は順風満帆かに思えたが、ある日共同研究者によって研究内容を持ち出され、資料もまた焼失させられてしまった。友であり、憧れの対象でもあった者からの突然の裏切りはラザロを疲弊させてしまう。何が彼をそうさせてしまったのだろうか。全て私のせいなのか？　それとも、彼だけが辿り着いた予言の真実の故なのか。会ってみなければ真相は分からぬままだ。

「目的：探索」
　探し求めるものは常に知識だ。そして優れた知識は世に共有して次代へと受け継がなければならないと考えている。裏切りの憂き目に遭った後、研究資料の復元を試みているラザロに声をかける者がいた。それがグランフェルデン大神殿神官長のソーンダイクであった。彼は挫折し傷心したラザルスを冒険の舞台へと誘ったのだ。
　ラザロは最初こそ断ったが、"ブリガンティアの視線"の噂が真実であるらしいと知り考えを改めた。"神具を求めし者"たる冒険者に身を置くことこそが人の世のための知の探究と言えるのではないか。再び会ったソーンダイクはラザロを"篝火城"へと招いてくれた。そして冒険の舞台へと一人の精霊魔術士が一歩を踏み出したのだ。

　ラザロの主要な著書のひとつである本作では、「1000年前の予言は太陽神アーケンラーヴによって人類の安寧を願うために魔族側の軍拡を抑止するために布石として託されたもの」であると論じている。だがこれは一部の政界や歴史学者、宗教者らとの対立を生む内容ともなっており、出版当時はそれなりの議論を呼んだ。
　抑止力とは、「行使されるか否かが分からない」時にのみ機能するものだ。だが、新たな予言者達が得たものは「ブリガンティアの視た未来の視線」であり、すなわち「火の粛清は必ず起こる」事象となった。ラザロは著書の中でその粛清が確実なものとなる事を危惧していた。それは魔軍の人類への進撃の開始を意味するからである。

PC名：ラザロ
所属ギルド：不死鳥の羽箒
やりたいRP：落ち着いたおじさん。学者RPや魔術士RP
HP：30　防御力：2/5
行動値：8　移動力：7m　回避性能：4+2d
切り札：トリビアリスト(知力6)

命中：6+3d≒16.5
ダメージ：19+3d≒29.5〈水〉魔法ダメージ/マジックブラストSL1

識別能力：6+3d≒16.5 / エンサイクロペディア+コンコーダンス
https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/ar2e/?id=yKNsvn