容姿・経歴・その他メモ

ノートの母は、かつて魔族との戦争よりこの地を守った英雄の一人である。
英雄の子として何不自由なく育っていたノート。
しかしある日、母の活躍は妖魔と通じていたためにできたことであり、
成果を上げる裏で一部の妖魔に対価を支払っていたという嫌疑をかけられた。
嫌疑をかけたのは、ほかならぬノートの父であった。

瞬く間にノート一家の名声は落ちてゆき、母は裏切り者として粛清され
ノートは何もかもを失い各地を転々としながら生きていた。

裏切り者の息子と知られれば迫害を受けるため、その身を守るため、
自然と幻術を覚え、なんとかやり過ごしていた。

そんな時、ボロボロになりさまよっていたノートを見かねたある教会が彼を保護してくれた。
教会は彼の身の潔白を信じ、その証拠を掴んでノートを嫌疑から救った。
それでも自分を迫害し続けた世を恨んでいたが、
教会は彼の世話をするとともに、彼に神の教えを説き、その心を救おうとしてくれた。

その教えに救われた彼は、自分を迫害した世の中に対する憎しみはいつの間にか消え去っていた。

迫害を受け続け、長い間つらい思いをしていたノートは、
今度は今を目いっぱい楽しもうと、毎日を自由に楽しみ続けている。
彼の神と教会に対する信心は確かなものであるが、
神官らしからぬ飄々とした言動や勝手な行動に、最近は教会も悩み始めている。
神官っぽくはないが、逆にその親しみやすさから街の人には相応に人気があるようである。
しかし、自らのような思いをするものがいないようにと、困っている人や迫害を受けているものには迷わず手を差し伸べる。

しかし、嘘の嫌疑を広め、母を死に追いやった父への憎しみだけは消えることなく彼の心に残り続けている。
彼はいつか復讐を果たすその日まで、できる限り多くを救い、広く神の教えを説いていこうとしている。

いつか復讐をはたす自分は、神を裏切り地獄に落ちるだろう。
その日まで、多くを救い、ただ楽しく生きるのだ。

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