容姿・経歴・その他メモ

正義の海賊である父は、「自由こそが最大の宝」と彼女に教えた。
人を殺さず、民から奪わずを貫いた父は皆から慕われていた。

その後も彼らは悪人を懲らしめながらも、命までは奪わなかった。
教えに従った彼女もまた命乞いを受けて見逃したが、不意打ちを受けてしまう。
甘さを捨てれば義賊でいられず、無力なままでは海賊でいられない。
理想と現実の狭間に、彼女は苦しむことになる。

義賊たる海賊団という矛盾に直面し、彼女の本質が姿を現していく。
義賊たちにとっての自由は、彼女にとっての不自由だった。
人を殺し、民から奪うを貫く娘は海賊から慕われていたようだ。
「自由こそが最大の宝」──自由を奪う彼らこそが最大の敵となった。

力なき善は奪われる。力持つ悪は自由を手にする。
彼女が行き着いた答えは、悪徳こそ真の自由であるというものだった。
「自由こそが最大の宝」というかつての教えを疑わない彼女は、善こそが最大の悪と断じた。
──義賊たる海賊団で、彼女らは悪に反旗を翻した。

悪徳の海賊団と恐れられた彼女は国から追われ、最果ての監獄へと収監され、頭を失った海賊団は消滅した。
監獄を抜け出した彼女はとある噂を耳にする。
ここからはとても遠い国で「あらゆる願いが叶う」という【聖杯】というダンジョンが出現したという噂を。

噂は眉唾であるがどうせこの国にはもういられない、そのダンジョンのお宝をすべて簒奪し、新たな自由を求めよう。

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