片手槍・天空・竜巻の武具・試練・振動
タルタル・ハン語で草原の風を意味する槍。竜巻の化身とも言える豪風を巻き起こす。

初めて出会ったのは、産声と同時だった。それは彼の側にいつもあった。
存在を知ったのは、母の腕の中であった。それは彼の横を通り抜けた。
何かを理解したのは、歩き始めた頃だった。それは彼の上で回っていた。
示す言葉を知ったのは、話し始めた頃だった。それは震えを身に受けた。
強さを知ったのは、竜に乗った時だった。それは彼の背を押した。
怖さを知ったのは、凍える時だった。それは彼の熱を奪った。
憧れを覚えたのは、走り出した時だった。それは彼を置いていった。
追いついたのは、旅に出た時だった。それは彼を友とした。
そして
追い抜かしたのは、今であった。それは彼の手の中に治った。

タルタル•ハン国は遊牧民族であり、特定の都市に住むのではなく部族毎に平原を遊牧する暮らしをする人々も多い。
その中に、フィルボルだけで構成された小さな部族があった。
部族の若者は成人すると半分以上は旅に出る、そしてその内半分は二度と帰らない。そういった部族だった。
とある日、一人の女性が相棒のムガ＝モリと共に帰還した、そして彼女は身籠っていた。
それがバーヤル•ハンである。
ハン、とは国を治める首長の名である、そして母親の名前でも無い。
バーヤルがその事を聞くと、母は決まってこう言った。
「バーヤル、お前は偉大なる大ハーンの息子なんだよ」、と。
その話は今でも半分くらいは信じている。
そんな事もあったが、生まれてからの友であるムガ＝モリのドゥルジと共に大きくなっていった。
そして部族における成人の15才となった時、バーヤルは旅に出た。
それは彼に流れるフィルボルの血がそうさせたのか、幼少に聞いたお伽噺を確かめるためか、平原の向こうの山の向こうを見てみたいからか。
バーヤルは今も旅をしている。

タルタル・ハン国は現在セーリア大帝国と戦争中であり、成人となった男子には徴兵義務がある。
バーヤルも１３歳から２年程、従軍していた。
訓練所では非常に優秀で、実戦でも目を張る活躍をしたこともあり異例の速さで１０人長（１０人の部隊を束ねる小隊長のような物）に出世したが、すぐに退役した。
人と人との戦争、それはこの世にありふれている。そこには栄華があり、絆があり、戦いがあった。だが、同じく悲劇があり、恐怖があり、死があった。
バーヤルは華々しい活躍をする栄華を取り、戦友と絆を結び、大いなる戦いに身を投げた。そして、敵兵が家族の名を叫び死ぬ悲劇を見て、叶わぬ敵に蹂躙される恐怖を得て、身代わりになった友の死を口にした。
部隊はバーヤルを除き全滅、その隊員は全て訓練所からの同期であり、将来を誓った仲の者も居た。
「これまでだって、相手には同じ事をしてきたんだ。何人の敵をこの手で討ってきたと思ってる…」
「そうさ、それが戦争。相手を殺し、そして殺される。死が、そこにはある。」
「人が、死んでいく…」
そうしてバーヤルは軍を退役した。

戦嵐、アレクサンドル・オーディナリーが目指した。敵味方、誰も死なない戦争。
そしてそれは実現され、バーヤルは実行者の一人となる。
それは奇跡だった。人が死ななかった。最後まで、"完璧な勝利"となった。
バーヤルは、そこに理想を見た。自分の進むべき道を見た。運命を自覚した。
この勝利を目指そう、理想としよう。
やむを得ない戦争がこの世にはあるとして、それが避けられない物だったとして。
"完璧に勝利"しようと、そう心に決めた。

バーヤルには幼少期、漠然とした夢を持っていた。それは王になる夢、一国の主となる夢。
しかしそれは、従軍経験によって打ち砕かれる。このような悲劇の先に、多くの屍を乗り越えて。その先にある王なんて、"人が死ぬ事を手段として"。そうして王になるなんて、そんなのは夢では無かったからだ。
だが、バーヤルは理想を見た。誰も死なない戦争を見た。"完璧な勝利"を経験した。
王道とは、すなわち血塗れの道である。血塗れた道を進んだ先にこそ、それはある。そう思っていた。
だが違った、夢物語でも奇跡でも。再び起こる事が無いとしても、それでも。理想を持った。
彼は再び夢を追う。王となる夢を、そして。血塗れの道ではない、そんな王道を歩く道を。
勿論そんな綺麗事は起きないだろう。これから多くの人を殺し、多くの仲間が死ぬだろう。
でも、理想を追い求めて。バーヤルは進み続けるのだ。

ナイトメア・ブラックローズ

以前エリンディル東方からマジェラニカに移動する船の中で会った。
当時バーヤンは雑用の水夫として働いており、チンピラに絡まれているナイトメアを助けたのである。
それ以降何度か船の旅の間顔を合わせた、顔見知りのような関係。
そのような感じだったので、バーヤンはナイトメアを女性と思っており、ナイトメアはバーヤンを水夫と思っていた。
現在は同僚。
彼女の正体を知ったりしたが、そんな事はバーヤルにとってどうでも良かった。
一時期体が不安定だったようだが、もう安定している事に安心している。
今後も良き友人で居たい。
彼から貰った人形は、出会った証として大切にしている。

ポリア

眠れる羊亭で依頼版を見ている時に知り合った。
その後大結晶広場で散歩中に偶然出会い、馴染みの店を紹介してもらう。
仲良くなりたいと思っている。
彼の色々な事情に関してはなんとなく察してはいるが、興味は無くそして興味も持たないよう心がけている。
その後ポリアには一人で魔獣狩りをする際に死にかけ、そして助けられた。
バーヤルにとってポリアは命の恩人にして危機を助けてくれた英雄となったのである。
その後彼からは魔獣狩りに関して様々な事を学ぶ事になり、恩も増えた。
恩を返すため、自らの命の対価として。そして友人として、バーヤルはポリアのためならば喜んで死地へも向かうだろう。

アレクサンドル・ハルカタ（旧姓オーディナリー）

眠れる羊亭にて知り合い、その後何度か交流をし先生と呼ぶことになる。
出会って間も無い頃のアレクサンドルはあまり先生っぽく無かったが、先生と呼んだのは彼が呼ぶに相応しい人物とどこかで感じていたからか。
その後何度か彼の指揮の下で戦ったり、教えを受けたりしていた。
そんなある日、戦争に誘われる。誰も死なない戦をする、そのために力が必要だと。
バーヤルはそれに手を貸した。そして手を汚す覚悟をしながら、だがその必要は無かった。
そこにあったのは"完璧な勝利"。彼は、先生は。やり遂げたのである。
そして戦後に呼んだ一通の手紙。それらを持って、バーヤルは自らの進む道を決めた。
夢を追い、王となると決めたのだ。
尊敬出来る先生にして、奇跡を見せてくれた。背中を押してくれた大恩人。
いつか恩を返したいと思っている。

イワカム

眠れる羊亭で知り合い、かの神が作った料理を食べそれに感激。以降尊敬しイワカム神と呼ぶようになる。
バーヤルは健啖であり1年程でバルヴィルのレストランや屋台をコンプリートする程の食通。
そんな彼にとってイワカム神の料理はまさに至高の楽しみであった。
伝承武器タル・サルヒを用いる事による超高火力炒飯は忘れられぬ衝撃の味である。
いつかまた再開し超高火力炒飯を作る事、そして将来自分の国に招き料理を振る舞って貰う事。
そのような誓いをした。

ラペス・テデ・ジュゥ

眠れる羊亭で共に食事をして知り合った。
依頼では何度かドゥルジに乗せたり守って貰ったりした経験がある頼れる仲間。
美しくどこか儚く、だかそれでも誰よりも強く守ってくれる彼女は。バーヤルにとって非常に魅力的であった。
そして夢のために進む事を決めたため、他の自分の望む物に正直になる覚悟も決める。
バーヤルはラペスに惚れ、妻にしたいと思った。そのため、告白した。
結果はフラれた。だが後悔は無い。
そして彼女に応援してもらった、自らの夢を。そして応援した、彼女の夢を。
未来、夢を叶えて彼女に会おう。そして、夢を叶えた彼女に会おう。そう誓った。

3　バッシュ3　テールスワイプ3　セイバースキル
4　バッシュ4　ウェイクアップ1　プレパレイション
5　バッシュ5　ウェイクアップ2　ランナバウト
6　ライドファイト1　ウェイクアップ3　ライトニングライド1
7　ライドファイト2　ライトニングライド2　スラッシュブロウ1
8　ライドファイト3　ライトニングライド3　スラッシュブロウ2
9　スラッシュブロウ3
火力と行動値を伸ばしていく予定

PC名【バーヤル・ハン】
CL【】
クラス【ウォーリア/バートル】
役割【高速アタッカー】
キャラシURL【https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/ar2e/?id=sUxkIN】
意気込みを一言！【】