橙色の髪に黄色の眼、
そして、髪色と同色の獣耳と獣尾を生やしたヴァーナ。
狼族(アウリル)の青年。
その見た目のせいか、｢狼(オオカミ)｣の獣人ではなく、
同じイヌ科の「狐(キツネ)」の獣人とよく間違われては、
いつもキレながらも訂正している。
尻尾の毛量が他の狼族に比べても凄まじい。良いモッフモフ具合。
そばかすもあるよっ！

出自⟬前科者⟭

フィンは、今まで幾度となく牢獄に囚われながらも、
その度に狡猾な手段で脱獄を果たしてきた。
頑丈な鎖も鉄格子も、彼を長く留めることはできない。
そんな彼を知る者たちは、
その鮮やかな身のこなしと、
燃えるような毛並みと毛色から、
ある名を囁くようになった── 『夕焼けの野盗』(ゆうやけのやとう)と。

境遇⟬正体⟭

フィンは、かつて狼族（アウリル）達によって築かれた
由緒あるアッシュフォード家の血筋を引く貴族の子であった。
しかしある日、家の富を狙った飢えた盗賊たちの襲撃を受け、
財宝と共にフィンも攫われる。
その後、盗賊たちに手駒として育てられ、
荒んだ道を強制され続けてしまう。
やがてその盗賊たちは捕らえられたが、
皮肉にも、今でもフィンの心には、
野蛮な賊としての生きる術しか残っておらず、
その道を歩み続けている。

目的⟬金銭⟭

フィンの目的は、いつだって金銭だ。
多大なる富を手にすれば、
己を守り抜いていく武器となり、
絶対的な力と自由を与えてくれると信じている。
金貨の輝きは、彼にとってただの財ではなく、
まるで運命に抗うための命そのものだ。