容姿・経歴・その他メモ

ダイワ群島国、アマツ島のアビル家のサムライの出身。
名字は「阿比留（アビル）」、百官名は「蔵人（クロンド）」、通称が「勇仁（ユウジン）」、諱は読みを変えて「勇仁（イサヒト）」。
渡来するに辺り、エリンディル西方でも聞き馴染みのある『ユージン』の名前で通っている。

かつて、魔族が大陸からダイワ群島国へ来寇し、アマツ島が戦場となった。
本土上陸を防ぐための激戦は、サムライのあり方に大きな波紋を齎した。

正道を重んじるサムライを翻弄するような戦いを目の当たりにして、秘剣“天つ風”、“神風”を体得していたユージンは武士道の外れに広がる可能性を見出す。
刀の片手に盾を持ち、刃には毒を滴らせる――“禍つ風”――しかし、それはサムライにとって、邪道に他ならなかった。

戦役を終えたユージンは、身一つで島を飛び出し、新たな武士道を体得するべくエリンディル西方に赴くことになる。
高潔でなかろうと、正道ではなかろうと、アマツの生き様を外れて剣技を騙ろうとも、民草の営みを踏みにじらせはしない。それこそがユージンの抱く『武士道』である。

禍つ風　敵の通ひ路　吹き開けよ
勇士の姿　先へ写さん
「装甲列車と月夜の涙」にて、アルディオンから交易品で賑わうカナンにて、マジックアイテムを購入したところ宵越しの銭がなくなり錬金列車を眺めていたところ、リトニアと合流する。
怪盗シーカーの一件の果てに、毒刃を浴びせた魔族エンプーサに「外道の武士道」の誹りを受けながら、かつてのアマツのサムライの道ではなく、自らが見出した民草の生活を守るために手段を選ばない『俺の武士道』を貫き通すことを決意する。

鳴神の　音に聞こえし　つはものの
道割り至るは　剣の神髄
「月女神の詠唱-アリア-」にて、依頼主であるアンドレより軽銀の盾を購入。その後、ハンマーヴィルへ向かうにあたり、永氷柱を携えたドゥアンをギルドにスカウトする。
ハンマーヴィルの獣の再来の果てに、雷神の加護を纏った光の御仁を見る。自身はああはなれないと悟りながらも、自らの進む足取りはより確かなものとなる。

よつのへみ　五つの鬼の　集まれる
穢き身をば　厭ひ捨つべし　離れ捨つべし
クラン＝ベルを襲った因縁の魔族を切り捨てるべく、礫で涙を拭いながら、刺し違える覚悟で戦った。
そして、サムライの誇りを捨てて体得した毒が魔族に真の死を齎した。

別れども　思わぬにあえど　思い願い
欠けなき月に　花よ凛とせ
ラインに根ざした冥灯樹を打倒し、集いし魔族を退け、ついに猜疑の邪神を切り拓いた。
サムライの誇りを捨て外道に落ちた男は、朋垣と共に、月の女神に認められた兵となった。

アマツ風　月の通ひ路　吹き開けよ
朋垣の姿　しばしとどめん

『兵の　精倒なる密　心の月か──』
『詩に認め　弧描かぬ月』

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