ゴムチキン

人間性
日頃は［最弱］を装っているが本当は［最強］である。

立場
アイドル

大切表
思い出の品：ゴムチキンの着ぐるみ

伝承武器：ゴムチキンの着ぐるみ

拾い物：重量+2、幸運+1
豪傑の武具：HPを1点でも減らしたら「威圧」を与える
宿命；勝利
特徴表：あたたかい

以前いた世界では、冴えない女子大生だった…がしかし！！

本当の姿は、誰もが知るトップアイドル「小鳥遊　月桂（たかなし　つきか）」
ストーカーや他のアイドル達の嫌がらせから逃れるため私生活を一切明かさずに彼女は過ごしてきた。

ある日、彼女は年に一度に行われるトップアイドルを決める大会「ミューズコンテスト」にて前代未聞の5連覇を成し遂げた。
コンテスト終了後、自身の控室に戻ろうとした彼女はスタッフの中に自身と同じ大学に通っている男を見た。
この男は、彼女によく話しかけてくるウザイ男だった。
バレたら不味いと思い倉庫に駆け込んだが男が中まで入ってきた。彼女はとっさに近くにあったゴムチキンの着ぐるみを着てなんとか男から隠れた。

彼女は安堵し立ち上がろう際、足元に何か当たった。
見てみるとスマートフォンだった。もしかしたらあの男のものかもしれないと思い返すにも返せないと悩んだ。
とりあえず確認しよう近くに寄って見てみると足に当たった衝撃で起動させたのだろうか映像が映し出していた。

その映像は、なにやらファンタジーな世界観を用いたゲームの広告動画のようだった。
剣や魔法の世界。仲間と共に強大なモンスターと戦う。
ありふれた王道RPGのようなものだった。

動画を一通り見た彼女は仲間と何かを成し遂げるというところに心を惹かれた。
彼女の周りには仲間というよりは、敵しかいなかった。孤高故に孤独であった。

そんな現実に生きている思いつめた声で彼女は「…もうこんな世界は嫌だ」と呟いた。
その瞬間、スマートフォンが彼女を飲み込むような強い光で輝いた。
何事かと思いスマートフォンから手を放そうとしたが、何故か吸い込まれるような感覚がし意識を失った。

意識を取り戻した彼女は、元居た世界とは違う異世界に来ていた。ゴムチキンを着たままで。
剣と魔法。未知の生物が闊歩する世界で初めのうちは混乱したが自分のいた世界よりは生きやすいと思った。
だが、元いた世界で経験した恐怖が拭いきれず自身を守るためゴムチキンで自分の正体を隠して生きている。