人間性

一見[誠実]と思われているが割と[内気]な面もある。

立場

その他　…　武芸者

大切表

ささやかな希望

設定：
　"ウィアードアース"の現代地球に生まれた女性。
　かつて本物の妖怪・悪魔が存在し、人類はその存在と争いを続けていた世界。
　しかし、数百年前に妖怪などの人外は絶滅。　現在は普通の現代地球と同じ世界となっている。
　その事からマナ本人が会得している技は過去の戦いにて培われた戦技も含まれている。

　幼い頃は明るく好奇心旺盛な子供であり、無邪気すぎてワガママを繰り返す問題児。
　他人の事よりも自分の好きなようにやる。
　それを信条とし、周囲の迷惑を顧みずに楽しさを追い求めるイタズラっ子であった。

　そんな日々を繰り返し、小学生になる頃に大きな変化が生まれる。
　実家に飾られた一振りの刀。　…どんな刀なんだろう。
　触れてはいけない、と言われてたが、好奇心に任せてマナは刀を手に取ってしまう。
　だが、何もできなかった。　鞘から刀を抜く事はできない。
　父親に泣きついて、怒られながらも「どうしたら抜けるの！」とせがむが、こう返されてしまう。
　現在のお前には早い、抜きたいのなら剣を学べ、と。
　こうしてマナは剣の道へ―――、自分の道を歩み始めるのであった。

　好きな事に対して夢中になる性格故か、マナは剣の腕を大きく伸ばしていく。
　その姿に父親は良い機会と見て、妖狩りの技と厳格な教えをマナに施す。
　結果、少しずつ更生していき高校生の頃になると学園の優等生と評される程に成長する。
　自分は一人で何でもできる。　今までにない満ち足りた気持ちが心に広がっていく。
　同時に気づいてしまう。　今の時代に妖狩りの技は本当に必要なのだろうか？
　けれど、その事を深くは気にしなかった。　
　父親の教えはより厳しく、周囲の期待に応える為に努力を繰り返す日々に疑問は忘れていくのであった。

　そうして、大学生になり武家の技を完全に会得した時に大きな事件を遭遇する。
　暗い夜の時間。　自分より年下の少女が暴漢に路地裏へ連れて行かれる姿を目撃してしまう。
　助けないと。　真っ直ぐな正義感で少女を助ける為に進むと…そこには信じられない光景が広がっていた。
　血の海、と言った表現が正しい、真っ赤に染まった世界。
　返り血を気にせず、嬉々として暴力を振るう少女の姿にマナは身動きを取れなかった。
　気付いた時は少女の姿はなく、残っているのは血に濡れた倒れた男達と呆然と立ち尽くしていた自分だけだった。

　初めて見た凄惨な暴力。　　――あの衝撃的な光景が脳裏から離れない。
　武家の技を会得し、後継者と持て囃されてる自分。　その自分を凌駕する少女の姿。
　自分の学んだ技に何の意味があったのだろうか？　…あのように力を振るう為なのだろうか？
　違う、そうじゃない。　なら、何のために学んだの？　妖を倒すため？　……もういない。
　自分が積み上げてきた全てが、あのバケモノと同じになっていく感覚。
　次第に剣を持つ事ができず、声を出せれなくなる程にマナの心は深い絶望が侵蝕していくのであった。

　それからマナ本人は何も出来ない日々を過ごす。
　大学を辞め、厳しすぎた教えに父親は悩んだのか声を掛けれず、自室に籠もり続ける毎日。
　食事も摂りたくない、眠るのも嫌だ。　……あんなのになりたくない。
　周囲や親しい人に心配されるが、それでも立ち直る事はできなかった。

　その日々が続いて半月。　なんとか自室を出る事ができ、食事を取れるようになる。
　まともに眠る事はできないままだが、回復の兆しが生まれた頃に大きな事件が起きる。
　妖――妖魔の襲撃。　今までの現実に起こり得ない事件に周囲はパニックに陥る。
　たくさんの人々が傷つき、命が奪われていく光景。　…あの時と同じ光景だ。
　恐怖が頭に埋め尽くされる。　気付いた時、マナは必死に走っていた。

　そうして辿り着いた場所は…、子どもの頃に飾られていた刀の部屋。
　家の中にある唯一の実剣を手に取り、鞘から抜こうとするが…、ビクとも動く事はできない。
　自分は抜く資格がないのか、あるいは心に迷いがあるせいなのか。　それとも――…、
　失意と絶望が混ざる中、悲鳴が大きくなる。　自分は何も出来ない、その現実に打ちのめされた時だった。

　どうして、私はこの刀を抜こうと思ったのだろう…？

　ふと思い浮かんだ疑問に幼い頃を思い出してしまう。
　大切に飾られた刀。　代々、大切に祀られた刀を自分のモノにしたかった。　その為に必死だった。
　…でも、本当は違う。　今ならわかる、私は……誰かに認めて貰いたかった。
　子どもの頃は好き勝手にしていたのも、ただ必死に自分を注目して欲しくて皆を困らせていただけ。
　だから、ただそこに在るだけで認められる刀を嫉妬して…、その鞘の内側を見たかったんだ。
　我が家に代々正しい道を示し続けた、あの刀と同じ様になりたい、と思っていたから。

　でも、本当は違った。　私の本当の願い。　……それは―――、私は私を肯定したい。
　…気づいた瞬間、鞘から刀がゆっくりと抜かれる。
　特別な力じゃない。　ただ、目を反らしていた自分の心に気づく事が出来た。
　だから戦う事に迷いはなかった。　ここで逃げる事は自分の本当の願いを否定する事になるのだから。
　こうしてマナは妖魔と戦い、気づいたらエリンへと召喚されてしまうのであった。

　この経歴からマナが持つ戦闘能力の大半は元の世界で得たものとなっている。
　しかし、精神面に関しては挫折から完全に立ち直っておらず、女神補正の影響を大きく受けている。
　一人になると物思いに耽るのも、本当の願い――誓いを守れてるか、不安になっている事が大きい。
　わがままな私に必要なこと。　…自分で自分の道を歩く為に、彼女は今日も誓いを守り続ける。
　

・セット1：
《イメージボディ》
タイミング:セットアップ/効果:回避判定+6/判定:3+2D/持続:ラウンド終了/コスト:3
《スマッシュ》+《バッシュ》
武器攻撃/判定:15+3D/ダメージ:46+10D/白兵:物理/対象:単体/射程:至近/コスト:9
特記：+《ボルテクスアタック》…ダメージ:146+9D/対象:単体※//制限:シナリオ1回
　　　+《グランススラッシュ》…白兵:魔法(選択)/制限:シーン1回/コスト:2

・セット2：
《イメージボディ》
タイミング:セットアップ/効果:回避判定+6/判定:3+2D/持続:ラウンド終了/コスト:3
《スマッシュ》+《トルネードブラスト》
武器攻撃/判定:15+3D/ダメージ:46+5D/白兵:物理/対象:範囲(選択)/射程:至近/コスト:11
特記：命中時にLv11以下のモブエネミーを即戦闘不能・死亡を選択可能
　　　+《グランススラッシュ》…白兵:魔法(選択)/制限:シーン1回/コスト:2

・セット3：
《カバーリング》+《カバームーブ》
タイミング:DR直前/効果:行動済みにならずカバー/対象:単体/射程:20m/制限:防御中1回,シーン1回/コスト:6
《トゥルーアイ》
タイミング:DR直後/ダメージ軽減:14/制限:防御中1回/コスト:4