■キャラクター解説

　水の時代からいたサハギン。水の粛清によって深手を負い、かなりの弱体化を受けてしまった。現在リハビリ中。
　粛清前はかなりの戦闘狂でその魔性と、彼の通った後が凄惨なことから“惨魔(サンマ)”と呼ばれるようになった。
　現在では身体が思うように動かせないこともあってかなりマシになっている。
　ただ一時期は海賊として暴れていた時期もあったが、そこで無理をしてさらに身体をダメにした。
　海賊時代に身体を壊したのもあって、今では冒険者以外の面では優しい爺さんになっている。今の彼の考え方は自分のしたことは全て自分に返ってくるというものである。
　だから過去の海賊行為や蛮族行為などの悪行が返ってきた結果、現在ボロボロの身体になったと考え、他の神の子らに優しくするように心がけている。
　という妄想を抱えている冒険者。

　実際は５年前までカッカルで戦士として活動していたが、ギルマンとの大戦争に巻き込まれ、重傷を負い、高威力魔法の勢いで地上まで吹き飛ばされ、干乾びかけていたところをトレント・ラーグナーに救われた。
　元々重度の妄想癖を抱えていたが、生き残るための自己暗示を極めたことで妄想癖が悪化し、上記の妄想癖を抱くようになった。ただ気を抜くと一瞬で素に戻ってしまう。
　ちなみに５年以上前から海の傭兵(バイキング)として度々派兵されていたこともあり、地上であっても神聖ヴァンスター帝国のことであればある程度知っている。ヴァン人ではないバイキングという珍しいバイキングであったが、サハギン特有の水中戦の強さを買われて、代々マクレーン家はバイキングとして認められていた。
　５年前のトレント・ラーグナーに救出された際に再び海底都市に戻るなり、神聖ヴァンスター帝国の一員として戻ることもできたが、トレント・ラーグナーに恩を返すためにサン・マクレーンは冒険者となり、放浪を続けている。
　時系列的には５年以上前はバイキングとして活動→５年前に自身の故郷カッカルがギルマンとの大戦争を受け、帰国し一匹の魚人戦士として活動→ギルマンメイジの攻撃を受け地上まで吹き飛ばされて瀕死のところをトレント・ラーグナーに救われる→冒険者となる。

　見た目のせいか西方ではギルマンと間違われることが多く、よく警戒されがちではあるものの、彼の優しい魚人柄(ヒトガラ)を知れば一瞬で打ち解ける者も多い。

　彼が常に鎧で全身を守っている理由は傷付きたくないのと戦士の恥である傷を晒したくないから。かつて、ギルマンに負わされた傷が疼くのだ。彼にとって傷だらけの全身は恥の塊であるのだ。
　ギルマンは許してはいけない存在であり、多くの戦友に加え、肉親をも殺し、自分自身も大量出血による脱水で干涸らびかけるという恐ろしい体験をさせられており、例え子供のギルマンであっても容赦はしない。

■戦闘スタイル

　斧によるパワフルな戦い方が特徴的。自己暗示のみで水中での俊敏な動きを再現したことから身体能力はかなり高い。元々陸上での戦闘が向かないサハギンであったのにも関わず“根性”のみで、それに打ち勝った彼こそ、真の戦士と言えるだろう。
　水中戦においてはサハギンの中でもかなり上位の実力者であるが、魔法職に弱いという弱点も存在し、ギルマンメイジには苦戦を強いられがち。

■名前の呼び方

トレント・ラーグナー→トレントさん
ソラ→ソラくん
エルヴェ・セラーノ→エルヴェくん

■以前の容姿について

　あくまでギルマン基準ではあるが、やや高身長で顔立ちはしっかりしており、若い時はそれなりの実力もあったため、ホラ話を真に受けていたサハギンの間では大人気のサハギンであった。
　下世話な話ではあるが、プレイボーイとしてはかなり有名であり、噂は絶えなかったのこと。
　筋骨隆々で、体格も良いため、雌のサハギンにとっては理想の雄である。
　現在はあちらこちらに傷があり、痛々しい体になっている。
　しかし、それらはサハギンの間での話であることには変わりない。その他の神の子らが見ても性癖に刺さるのは余程の異常性癖持ちか、魚類のベスティアくらいである。
　現在は完全に機械化しており、面影はない。

■必殺技

　登竜天従り滝落(Leviathan of Slash)：鯉が滝を登って竜と成り、天まで昇った後、そのまま水底へと帰還する。天高く飛翔するサンの姿はさながら竜のようであり、斬り下ろす技は滝落としを彷彿とさせる。

■機械化した経緯

　元々サンの身体はギルマンメイジによる攻撃で限界を迎えており、いつ死ぬか分からない状態であったが、先日の戦いでとうとう限界を迎えてしまった。
　そのため、ネファーフの技術を用いて機械化し、サハギンとしての特性を残したままの移植に成功した。
　機械化したことにより、多少移動速度や火力などは上がっているものの、生体的特性は一部を除き魚体と変わらないため、ほとんどの実力は彼本来の由来のものである。

セッション履歴

収支履歴