人間性

日頃は[朴念仁]を装っているが内心は[誠実]である。

立場

その他　…　武芸者

大切表

未達の約束

設定：
　"ウィアードアース"の現代地球に生まれた青年。
　人体を改造する未知のウィルスが存在し、生体組織を使った人体改造技術を発達した世界。
　その世界の一般人であったが、ウィルスに感染した事から機械の肉体に変わり果ててしまった。

　元々は小さい劇場でヒーローショーに参加する役者の一人。
　優れた身体能力と素早い身のこなしによる高い演技センスから主役に抜擢される程の実力を持つが、
　自己主張が乏しく大人しい性格のせいか、あまり評価は良いと言えない冴えない役者人生を送っていた。

　そんな中、劇場のオーナーの伝手から大舞台のオーディションに参加する機会が訪れる。
　今までにない晴れ舞台。　これまでの努力とオーナーの期待に応える為にも青年は必死に特訓の日々を送った。
　幼い頃に両親を亡くし、記憶障害で過去の記憶がない空っぽだった自分の人生。
　その人生に初めて成功を飾る為にも、青年は限界を突き詰める程に心と身体と演技を鍛え続けた。

　オーディション当日、夢を目指す第一歩に心を弾ませる道中に事件が起きる。
　近道で通った人通りのない裏路地。　そこで子供が襲われている現場と遭遇してしまう。
　迷う理由はなかった。　子供を助ける為に襲いかかる巨大なバケモノに飛び出して―――剛腕に直撃した。
　肉が千切れ、骨が砕かれ、内臓が潰れる感覚。　痛みも感じない程の衝撃と共に青年の命は潰えた。
　こうして、一人の役者の人生は何も出来ないまま幕を閉じてしまったのであった。

　…―――悲鳴が聞こえた。　痛みを感じない死した肉体でありながら意識だけは鮮明に残っていた。
　…―――動かないと。　潰れきった半身が徐々に鉄の部品と回線に成り代わり、肉体を"侵蝕"する。

　記憶が蘇る。　幼い頃、自分もバケモノに襲われていた。　両親が無惨に殺された。
　どうしようもない惨状だった。　バケモノが血肉を啜り貪り食う光景を見る事しかできなかった虚無感。
　血走った瞳が自分に向けられる。　そこに感情はなかった。　差し迫った凶爪が迫った時、幼い自分の声が聞こえた。

　助けて、と。

　咆哮が上がった。　バケモノではなく、自分の口から咆哮が生まれた。
　無我夢中だった。　鋼鉄と化した肉体で組みかかって押し倒し、必死に拳を叩き続ける。
　記憶の中で颯爽と現れた"ヒーロー"とは程遠い姿。
　それでも自分は必死だった、聞こえた声の為に拳を振り下ろし続けた。　バケモノが事切れた後も、ずっと。

　どれだけの時間が経ったのだろうか。　激情が鎮み、虚無感が包み込み、静寂が覆う。
　既に生きている気配は何一つなかった。　子供は無惨に引き裂かれ、バケモノは潰れていた。
　残っているのは赤く濡れた機械一つだけ。　……結局、自分は"ヒーロー"になれなかったのであった。

　その後、自分がどうなったのか、あまり覚えてない。
　誰かと協力した記憶があるし、誰かと敵対した記憶がある。　正義の為に拳を振るい、悪と理解って拳を振り下ろした。
　自分は"ヒーロー"なのか、"バケモノ"なのか。　その答えが出ないまま拳を振るい続けた。
　そして、"ヒーロー"と再会し―――、憧れに拳を振り下ろした。

　それが自分の内にある現代地球の記憶の全て。
　決着の行方はわからないが、気にする事はなかった。　――自分が"正義"の為に戦った事を覚えているから。
　自分を信じてくれた人の為に戦い続けて、正しさを示す為に拳を振るい続け、最後まで自分を貫き通した。
　だから悔いはなかった。　……―――なのに、どうして自分は生きているんだ？

　立っていたのは見知らぬ場所。　……エリンという異世界。
　自分の姿が異常と認識されず、普通の人間だと受け入れられる世界。　…理解できない。
　だけど、答えが出ないまま過ごす事には慣れている。　それなら此処でも自分を演じれば良い話だ。
　今度こそ自分の中にいる"バケモノ"を殺す為にも―――。
　

・セット1：
《オーバーリミット》
タイミング:セットアップ/効果:命中･回避判定+5/持続:ラウンド終了
特記：HP消費5点　　+《オーバークロック》…効果:行動値+10/持続:ラウンド終了/制限:シーン1回/HP消費5点
《スマッシュ》+《オーバーアサルト》
武器攻撃/判定:15+3D/ダメージ:34+10D/白兵:物理/対象:単体/射程:至近/コスト:5
特記：《オーバーリミット》を使用済みのセット内容　　HP消費5点
　　　+《ボルテクスアタック》…ダメージ:134+10D/対象:単体※/制限:シナリオ1回

・セット2：
《オーバーリミット》
タイミング:セットアップ/効果:命中･回避判定+5/持続:ラウンド終了
特記：HP消費5点
《オーバーターボ》
タイミング:効果参照…回避判定時に使用。/判定:15+3D/制限:シーン1回
特記：《オーバーリミット》を使用済みのセット内容

・セット3：
《カバーリング》+《カバームーブ》
タイミング:DR直前/効果:行動済みにならずカバー/対象:単体/射程:20m/制限:防御中1回,シーン1回/コスト:6
《ハーデンボディ》
タイミング:DR直後/ダメージ軽減:12/制限:防御中1回/コスト:5