XOUSS4400は、弓を扱うことを想定されて設計されたエクスマキナであり、主な用途として対ガベッジが予定されていた。
最初の試作機であるAA-XOUSS4400に"機械殺し"の異名を持つ妬天弩ヘーレーを貸与したところ、対ガベッジ戦闘において優秀な成績を上げたが5日もしないうちに故障、廃棄処分となってしまった。
以降ABからZYまでの機体に順番にヘーレーを貸与していったが、いずれにおいても短期間での廃棄処分が決定された。
ヘーレーの持つ特殊な性質が機体に影響を与えているのだろう。
XOUSS4400型最後の機体であるZZ-XOUSS4400にもヘーレーの貸与が決定されたが、この機体にはもはや誰も期待していない。
そもそもXOUSS4400型は「試作機」であり、後続機たるXOUSS7700型の配備が既に決定している。この時代遅れの機体の処分もかねて、ヘーレーによるガベッジの掃討任務に当たらせることとする。

"機械殺し"という異名をこの弩が冠するようになったのはエクスマキナが戦争において猛威を振るっていた時代。突如としてこの弩を携えて現れた男が次々と敵軍のエクスマキナを粉砕したことによる。男の「ヘーレーは封印しろ」という遺言に従い最近までは遺跡の奥深くに封じられていた。しかし、ガベッジの出現に伴い機械に対する有効打が少しでも多く必要とされる今、封印の解除が閣議決定され、ヘーレーは戦場に再び舞い戻った。