父親からとある漫画を勧められた時に「ひょっとしたらこの技、桜花なら練習したらできるんじゃないか？」と父親に唆されて習得した技（なお父親は実際にそれを見た際に「えぇ･･･冗談で言ったのにほんとにできちゃってるよ･･･」とつい口に出してしまった模様）
一撃目を入れた瞬間に二撃目を叩き込み、対象を破壊する技。原理としては一撃目の衝撃が物質の抵抗とぶつかった瞬間に二撃目を叩き込むことで、二撃目の衝撃が抵抗なく物質に完全に伝わるため、それによってとてつもない破壊力を生み出す技である。基本は拳で放つ技だが、練度が増せば拳だけではなく蹴りや頭突き、さらには衝撃波を飛ばす遠当ても可能となり、極めれば一度に全身で放つことが可能となる･･･らしい
流石に一度に全身から放つことは無理だが、桜花は拳以外でも技を放つこと自体は可能。本人は踏み込みや肉体駆動による工夫だと言っている
ちなみにだが、桜花の二重の極みは原典の技とは異なり、破壊力という点ではそこまで高くない。これに関しては桜花本人も「･･･衝撃が100％伝わるだけであんな破壊力が出るのはおかしい」と語っており、原典の二重の極みとは別物であるといえる
技の動作や理論自体に大きな違いはないが、桜花本人の膂力は特段優れているわけではないため、本来のように常軌を逸した破壊力がある技というわけではない。しかし、原典のように飛びぬけた破壊力はない代わりに「対象の頑強さや装甲の厚さによる威力の減衰が起こらず、攻撃による衝撃を100％相手に与えられる」という利点は健在である。技の破壊力自体も桜花の工夫次第で原典の物に近づいていく　しかし、原典の技に近づくということは、その技の反動も原典の物に近づくということである
しかし、どのような相手にも通用するわけではなく、鎧や装甲、障壁の破壊などによって衝撃そのものを分散されると、技の破壊力は落ちてしまう。ほかにも攻撃自体を受け流されたり、一撃目と二撃目の衝撃の間隔をずらされてしまうと、振動が伝わり切らないため効果が薄くなってしまうという弱点も存在する
さらに技の構造上、攻撃の反動すら100%自分に伝わってしまう。そのため普通の人がこの技を使うと、相手だけでなく反動で自分の体も破壊してしまう。使いこなすには強靭な肉体が必要とされる諸刃の剣とも言える技。桜花本人も「例え頼まれたとしても、素人に教えられるような技じゃない」としている

古武術における歩法である、体重移動を推進力として利用する縮地と、技のタイミングやリズムを消す技術である無拍子を合わせた技。縮地は自身の体重を加速に利用することで素早く移動する歩法で、熟達した武芸者が行う縮地は、目にも留まらぬ速さを超え、「目にも写らぬ速さ」の域に達するとされる。ただ素早く移動するだけであれば桜花にも可能であるが、この技は縮地によって敵の懐に即座に入り込み、そのまま無拍子によって敵に動きを悟られにくくすることで技の命中率を上げる技である。本来はどちらも単体で使用される技術であり、組み合わせて使うのは珍しいのだが、桜花の場合は縮地によって得た加速のエネルギーを肉体駆動に利用しているため、縮地と併用して無拍子を行わなければ効果がほとんどなくなってしまうのみならず、桜花は無拍子単体での使用が現時点で上手く扱えない。ちなみに、桜花が参考にした縮地と異なり突出した脚力での加速ではないため、負担も少ないが距離が離れていないとうまく使えないという弱点も存在する

正式な技名は「無刀陣混成：ロイヤルリリース」
相手の攻撃をあえて無防備な状態で受けることで、攻撃を行った相手の一瞬の隙をついて一撃を食らわせる無刀陣と、敵の攻撃のエネルギーを蓄積し、一気に相手にぶつけるカウンター、ロイヤルリリースを組み合わせた技。というのも、桜花のスタイルでは相手の攻撃をあえて受けてしまうと一撃で致命傷になってしまうのと、敵の攻撃のエネルギーの蓄積などそもそも桜花には不可能であったため、なにより隙を狙ってただ攻撃するのでは威力が足りず、リスクリターンが釣り合っていなかった。そのため、敵の攻撃を受け、その攻撃のエネルギーを体内で循環させ、攻撃後の後隙で動けない相手にカウンターを叩き込む、混成技としてアレンジされた。とはいっても、桜花の耐久力以上の攻撃は受けきれないし、ダメージ自体をなかったことにはできないため、使いどころを誤るとただ自滅するだけの技となってしまう
実戦での使用を経て、敵の攻撃のエネルギーを投げ返すカウンターの方法を体得したが、敵の攻撃を一度受けなければならないということは変わらないため、使いどころは考えなければならない

読んで字のごとく、瞬間的に傷を治癒する技。他の技の時点でもそこそこ人間離れしていたが、さらに壁を破った技。この技を編み出す際に参考にした技が「自身の細胞分裂を促進させ傷を修復する再生技」なのだが、技の性質上使用するたびに寿命を削るというリスクが存在していた。そのためもうちょっと使いやすくしたいと考えた桜花があれこれ知恵を絞って完成させたのがこの瞬間活性である。細胞分裂を促進させるのではなく、ため込んだエネルギーを利用して新陳代謝をあげることで瞬時に傷を癒す技。使用回数が限られているのと、参考にした技と比べて回復量が桜花の熟練度頼みの点からも、だいぶリスクとリターンが軽くなった技･･･なのだが、それでも体力を消耗するのは変わらないし、一度の技の使用で消費するエネルギーも膨大なため、この技を使った後、しばらくエネルギーが補給できない状況が続くと、エネルギー切れによる栄養失調で死亡するリスクが発生するという、何気に命がかかっている技（このリスクに関しては桜花本人も気が付いておらず、使った後はやけにお腹が減るという認識しかない）

桜花がエリンに来る前から着用していた学ランが、エリンでの激しい戦いで摩耗し破損してしまい、それをどうにか直そうとあれこれ駆け回った結果生まれ変わった新たな学ラン。桜花の体の一部と「剛殻（力）/STRENGTH」のアルカナの力を籠めることで新たな力を宿した。それは耐え忍ぶ力、絶望的な状況においても、膝を折ることなく食いしばり耐え抜く精神の力。どのような致命的な一撃を受けることになろうとも、この装備の力が満ちている限り食いしばって耐え抜くことが出来る。しかし、これはある種の「受胎」とも言える儀式によって生み出された物であり、桜花の体の一部を媒体として生み出された物のため、一度身に着けると安全な場所に戻ることがない限り脱ぐことが出来なくなっている