容姿・経歴・その他メモ

星を読み、星に魅せられ、星を解き明かす。

空に浮かぶ星々について研究をしている学者の夫婦の元に生まれた。
幼い頃に、両親に連れられていった山の山頂で見た星空に魅せられた。

それ以来、隙を見ては家を抜け出し、星空を見に家の屋根に上っては両親に怒られるということを繰り返すようになった。
「いつか世界を巡って、いろんな場所で星を見てみたい」
それが、いつしか彼の夢となっていた。
両親もそんな彼の夢を応援していた。

転機となったのは、彼が18になったころ。
ひとり旅をするなら自衛手段を…と父から魔術を習い始めて数年が経った時のことだった。
夜遅く、父と共に星空の元で魔術の訓練をしている最中。
彼の魔法が、きらきらと光る別のものへと変化したのだ。
何度繰り返しても、魔法は別のものへと変わる。
「まさか…星の力か…！？」
隣には驚愕の表情を浮かべる父。
話を聞くと、世界には6属性と異なる、別の要因で発揮される〈星〉属性と呼ばれる魔法があるらしい。
それを扱う者たちは皆、星の力を借りているというのだとか。
「まさか…息子が〈星〉属性を扱えるようになるとはな…」

まさかの事件に、彼は旅立つ日を大きく遅らせて、父の研究を手伝うようになった。
1年、2年、3年……10年の時が経った。
しかし、終ぞ〈星〉属性の魔法を解析するには至らなかった。
いくら悠久の寿命を持つと言えど、これ以上無為に時間を消費するわけにはいかない。
父は彼に、旅に出るようにと言った。
「本当にいいのかい？研究はまだ…」
心配そうに言う彼に
「これまで長い間、お前の夢の邪魔をしてきたからな。もういいだろう。ただ、できることなら旅の途中で他の〈星〉属性の
使い手にあったら話を聞いてくれないか？」
父はそう言うと、彼を旅へと送り出した。

それから、彼は年に1回は家に帰るが、それ以外は各地を転々とするようになる。
世界中で星を見るため。
そして、新たな目標として〈星〉を解き明かすため。

彼は今日も星の導きのままに旅を続ける。

セッション履歴

収支履歴