物心ついたころにはただ歩いていた。理由は特になかったけど親も居ない、頼れる者もいない。ある程度成長するまでは同じ境遇の者達によって世話されたけど独りで歩けるぐらいの年齢になるとその頃にはもう全員別の所に旅立っていった。
そこからは一人で当てもなく彷徨い続けた。街もあったし村もあった。定住しようとは思わなかったしできるとは思えなかったので大人しく彷徨った。ある程度の知識は生まれた頃からあったので文字等の一般教養は多少ズレてたけどあまり問題はなかった。
時に助けられたり助けたり逃げたり金を稼いだりしつつ、その過程で色々面倒事に巻き込まれたり知識を深めたり冤罪で牢屋に少しの間入れられたりしながらいろんな地域や大陸を渡っている。
目的はあるけどそれは生きている時に見つかるかは定かなものではない。だけど放浪していけば何か掴める...かもしれない。
故にいざいかん世界の果て、そこに答えがあると信じて。
でもそれはそうと美味しいものとかいっぱいあるから寄り道はします。

エリンディル東方から無限の砂漠を徒歩で超えてようやくエリンディル大陸西方にやってきたのはよかったけど、テロに巻き込まれて近くに居たせいで仲間と思われて放浪の民故に身分を証明できるものを作れずそのまま同じ牢屋に叩き込まれた。
冤罪で牢に入れられたのは何回かあるけどもこれは予想外だし私の目の前でテロるな！って言ったけど「近くに居たのが悪い」って終わった...今度の牢屋はいつ出られるかなって思いつつ一日が経過したけど今回は出るのが速かった。
でも脱獄になったのは少し予想外ではあったけど...
まぁそのお陰でギルドに所属して身分を確立ができたのは不幸中の幸い...まぁ、東方で巻き込まれた事と比べたらまだ比較的マシ、なのだろう。まぁそれにこのギルドの目的も私には合っているので今はまだ様子見でいいとは思う。というか初手で遺跡探検することになるとは思わなかったが儲けは余りなかったしこの地域の食事を堪能できてないから今度暇を見つけたら食べに行きつつ多少お金と装備を整えたい。

依頼により不思議のダンジョンを攻略する事になったけど格下殺ししかできなかった。
というかそろそろ攻撃方法を増やすべきなのだろうけどまぁ適当にどうにかしよう。金があればダンジョンに入れるし強くなる分には悪くない。あとは旅の途中でも問題だった同格または格上との対抗手段も確保する必要も出てきたしそこもなんとかしよう
まぁ難しい話は置いておいて金と装備がある程度整ったからそろそろ行こう、食道楽