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【特務局禍祓室《黒蜥蜴》内部記録／極秘資料】

対象個体：神護 蓮華（カミモリ・レンゲ）

資料番号：KURO-044-EX

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■ 概要

本資料は、内閣府直轄・神道系超常対処機関特務局禍祓室《黒蜥蜴》 により作成・保管される極秘文書である。
閲覧には BLACK-7（漆）以上の職務資格を要する。

対象個体 神護蓮華 は、呪符埋設兵計画の第3世代に属する対悪鬼用礼装強化義兵（Exorcist-Type Synthetic Operator）である。

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■ 1. 基本個体情報
•コードネーム：莲華（RE-NGE / LOTUS-44）
•分類：人造神罰者（Divine Executor）素体
•適合神性：光属性（神道型 “浄祓” 位階）
•戦闘適性：S＋（近接）／A（聖法術）
•主要武装：聖騎槍《対魔ハルバード／Glaive 13-Is》

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■ 2. 出自記録（非公開）

対象は自然出生ではなく、「調整出生（デザインベイビー）」に分類される。
以下の民族・遺伝特性をベースに、神道・バチカン双方の技術で調整された。
•鬼耐性因子（日本古来の“鬼子因子”を希釈抽出）
•神経同期因子（呪符との高密度接続を可能にする）
•霊体視野拡張因子（悪鬼・妖魔の霊的構造を知覚）
•戦闘継続因子（痛覚抑制・戦闘快楽回路の最適化）

出生直後に《黒蜥蜴》の施設へ搬送、同時に呪符式神経束（Shikigami Nerve Lace） を埋設。
以後、対象は常時、半神的境域に近い霊圧を維持する。

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■ 3. 聖騎槍《Glaive 13-Is》採用理由 ／ イスカリオテ連携記録

日本型武器ではなくハルバードを採用した理由は、バチカン法王庁特務局 第13課《イスカリオテ》 が提供した“対悪魔戦例データ”による。
•長柄武器は悪魔・鬼類の 突進攻撃／四肢攻撃 に対して優勢
•聖別処理された斧刃により、肉体と霊体の同時切断が可能
•日本刀では貫通力・対巨躯戦で不足
•黒蜥蜴側の呪符・霊装技術と最も整合性の高い武器種

※なお、日本刀ベースの対魔武装は“霊体分離阻害”が発生しやすく《イスカリオテ》は採用を拒否している。

これにより、蓮華は“神道術式＋バチカン聖別術＋長柄戦闘”という異文化混成の殺鬼戦闘スタイルを確立。

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■ 4. 外骨格礼装《神罰外骨格〈イクサ〉》

稼働形式：神道式霊装 × 西欧式聖別 × 軍事パワードスーツ

イクサ（IKUSA） は日本政府における正式名称ではない。実際には、イスカリオテの呼称であるEXOS-13：Divine Cavalry Frameの和訳コード名。

▼ 4-1. 主材料
•《黒蜥蜴》製：呪符組込式骨格フレーム
•イスカリオテ製：対悪魔封印鉱物「青銀オルド」
•陸自提供：第三世代強化外骨格基部

▼ 4-2. 特徴
•神道式の 御神体“寄せ”構造 により霊力を増幅
•聖別符を格納した“聖刻槽”により悪魔霊圧を中和
•パワードスーツ式補助で 長柄武器の振り速度を人間限界外に
•霊的反動を吸収する“八咫烏式安定機構”を搭載
•戦闘中は蓮華の神経束と完全同期 → 「外骨格と身体の境界が消える」 と記録されている

▼ 4-3. 運用注意

稼働率75%を超えると、蓮華に内在する“鬼因子”が活性化し、人格が“神罰特化形態”へ強制遷移する危険がある。

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■ 5. “人格遷移ログ”

対象は平時の言動が極めて穏和で、芝居がかった敬語を使う。
しかし、悪鬼の霊圧を感知すると人格が変容。

▼ 人格変化の特徴
•敬語を放棄、語気に苛烈な殺意が混入
•痛覚抑制回路が全開放し、戦闘継続時間が異常に伸びる
•“殺す・断つ・祓う”などの語彙が増加
•霊的観測力が跳ね上がり、敵の弱点を即時把握

イスカリオテ側はこれを「地上に降りた神罰執行者（Executor）」と評価している。

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■ 6. 機関の公式判断（秘匿）

蓮華は “人類防衛における戦略レベルの戦力” として黒蜥蜴・イスカリオテ双方から評価されている。
だが同時に、敵対時の脅威度は 超級危険存在：真紅 に分類されており、運用は常に監視下で行われることが義務づけられた。

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■ 7. 現状

対象は世界から転移し、「素晴らしき青空の会」の記録も断絶した状態にある。

黒蜥蜴は現在、“対象の行動を遠隔観測し、帰還ルートが確保されるまで介入しない”という特例措置を発令中。

※これにより、蓮華は一時的に「所属なしの冒険者」で行動している、という表向きの状態が成立している。

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■ 結語

対象・神護蓮華は、“国家宗教複合体が生み出した戦略級殺鬼兵器”である。

当文書の無断複写・記憶・引用は禁じられる。
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